「そらよりの日々」 一覧

noyobare

野よばれ

  大叔父は、背が高く、笑顔を絶やさない男だった。10人兄弟の一番上が僕の祖母で、すぐ下の弟が大叔父だった。農業に篤い親は戦時中にお国から勲章をいただいている。それなりの家のお坊ちゃんだった ...

今月の言葉アイキャッチ250

お母さんはいまお風呂

2016年8月の言葉   7月後半、立て続けに心象風景的なことを書いてしまったせいか「8月の言葉」が思い浮かびません。思いの丈を吐露しすぎて、吐き疲れたのかもしれません。へんなところに夏バテ ...

sagiconbi

新米詐欺コンビの不出来な芝居

  土曜の午後リビングでうつらうつらとテレビを観ていると、近所を訪ねるセールスらしき声が外から聞こえる。そのうちこっちにもやってくるなと思っていたら案の定ピンポ~ン。重い腰を上げインターホン ...

hasedera

二つの観音像が彫られた。一つは大阪から海へと流された。鎌倉長谷寺縁起

  お盆の帰省中、鎌倉長谷寺に所縁のある方とお話しする機会を得ました。 鎌倉長谷寺の由来は奈良時代にさかのぼるとのことです。奈良県桜井市初瀬(はせ 古称はつせ)に長谷寺という同名の寺があり、 ...

今月の言葉アイキャッチ250

俺たちのアニキ、の名前

2016年9月の言葉   東京オリンピック直前の夏、僕は祖母の実家にいました。ささいなことですが繰り返し再生される記憶があります。 スイカを口いっぱいに頬張った僕は、座敷を走って横切り、きれ ...

kinmokusei

金木犀の香りが嫌い

2016年10月の言葉   DVを受けていた彼女は、離婚調停を申し立てました。その結果、なぜか幼い子どもたちの親権は夫に。身の回りのわずかな品を手に、家族と住んでいた社宅を出た日。生垣の金木 ...

josiyugu

理系入試での「女子優遇」を大学側はなぜ「多様性」として抗弁しないのか

  先に態度を明確にしておきます。僕は「女子優遇」制度に賛成です。問題は「科学界の多様性」を社会に提言すべき教育界にありながら、その絶好の機会を得ているはずの大学側が明確なメッセージを出さず ...

imouto

  妹が小学校低学年のときです。宿題で創作物語を作文しました。いやがるのを無理矢理取り上げ読むと、それはこんな書き出しでした。 「ある家に3人ぼっちの家族が住んでいました」 当時の実家は祖父 ...

seawave

わからないことがあることをわかっていないこと

  息子に「君の名は。」は観ないの?と聞くと、同業者がただのミュージックビデオとやゆしてるくらいだから観ないと返ってきました。ちょっとちがうな、と感じ、たくさんの人がいいと思うものには何かし ...

sunset-beach

トワイライト -月と太陽が出逢うとき-

          月は言った 「あなたはずっと眩しかった その眩しさが憎いときもありました でも一人残されるのが こわくて、くやしくて 意地であなた ...

personalbranding

自分らしく、よりよく生きるためのヒント「パーソナル・ブランディング」

  企業のブランディングを、個人のブランディングに置き換えたらどうだろう、とずっと考えてきました。たとえばこのブログもそのフィールドワークの一つ。僕を「そらより」というブランドに置き換えたと ...

cat161206

(ネコナデ005)レンブラントの光に包まれお見送りのパステルミケ娘様

    なんだか神々しいお姿のパステルミケ娘様。「夜警」ならぬ「お留守番」のため家に残され「さみしいよ」オーラを猛烈に放っているところであります。 わが家の東隣は建物が近いため、や ...

spring_lover

帰りの電車で

  「夏らしい雲」と彼女は言った。 ドラマの主人公がいかにも放ちそうな月並みな言葉だが、空気が一変したのは確かだった。 春を数週間先取りしたような陽気の3月。郊外を走る電車。彼女は途中駅で乗 ...

syohjonoyohnahaha

横転した車のなかで母は少女のように笑っていた

  雪の農道をゆっくり走る軽トラック。運転していたのは父。隣には母がいた。田んぼの中の1本道。車1台がやっと通れる幅しかない。雪が降るなんて年に1、2回あるかないかの土地だ。慎重であったはず ...

enkubutsu

円空仏は彫り出されない。求める人それぞれが見出すもの

  およそ400年のときを経てなお人々を惹きつける円空仏。あるものはかつてお産の苦しみを和らげる像(*)として村人の信仰を集めたそうです。その力の源泉はどこにあるのでしょう。 彫刻家は自らの ...

sakurasake

「さ」の神の宿る日本の美しい言葉

  日本語には古来より「さ」の神の宿る言葉があるとされています。 「さ」は一般に「五月」「早」と書き「若く瑞々しい」様子を表す接頭語(「大辞林」三省堂より)として用いられます。 たとえば 五 ...

sokuhi

「即非の理論」で眺めると僕たちの世界はとても生きやすくなる

  「即非の論理」の構造、宗教的背景などについては多くの方が解説をされておられるので、ここでは人生における具体的な実践方法(役立て方)として考えてみたいと思います。   &nbsp ...

tsubaki

赤い椿の咲くみちは

  小学生の頃、学校は丘を一つ越えた反対側にあり、児童は雑木の覆い茂った細い農道を通学路としていました。朝は集団登校なのでへっちゃらなのですが、放課後遅くなってしまってからの下校はちょっと恐 ...

ume

とかくむずかしい人づきあい。先に負ける大切さを学びました

  じつは実家でご近所トラブルに発展しそうなことを抱えていました。 一昨年の夏、お盆を控えたお墓掃除であわや民家に類焼しかねない失火を出された方がいました。掃き集めた枯れ葉を燃やしたところ、 ...

KASPARHAUSER01

たった一つの質問で嘘つきが見抜ける方法

  これは映画「カスパー・ハウザーの謎」の1シーンから材を得たものです。重要なシーンなので、ぜひ観たいという方は読むのをここでお止めください。 映画は19世紀初頭に発見された謎の青年の物語で ...

desire_rain

僕の些細な欲望は、社会を疲弊させている

  きょう東京は昼頃から雨になるという予報だった。歩いて行って途中で降られるのはかなわないので、9時過ぎには家を出て、税務署に向かった。     この時期は年末の会社の決 ...

nekonade_anco01

(ネコナデ006)家族の一時代をともに過ごした黒猫姉様あんこ

  長年可愛がってきた愛猫あんこが2017年1月10日永眠しました。享年18歳。本日ようやく四十九日となり、ひと区切りついたのでご報告します。 * 彼女がわが家にやってきたのは、新居に越して ...

takoyakiandbread

そしてタコ焼きの青年は、パン売りの娘に恋をした

  駅ビルの幅2メートルほどの細い通路を隔て、タコ焼き屋さんとパン屋さんがありました。   ▲写真素材ぱくたそ PHOTO BY すしぱく   タコ焼き屋さんの前では、腰 ...

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