その漁小屋は勲章のような気品をまとい浮かんでいた

投稿日:2017年1月20日 更新日:

 

米国北東部メイン州フリーポート。時間が止まってしまったかのような凪の海。いかだを小さく揺らすちゃぷちゃぷちゃぷという波音だけが、いのちの星にあることを教えてくれます。

 

出典:CHRIS BECKER“LOBSTER CARS”

 

写真は同州在住のファインアート・フォトグラファーChris Beckerの作品。“LOBSTER CARS”と題されたシリーズの1点です。

メイン州はロブスターの産地であり“メイン・ロブスター”は日本での関サバ、大間マグロのようなブランド品として知られています。写真のいかだは個人所有の漁小屋の一つです。

この漁小屋を得るには難関をクリアしなければなりません。ホームページ「New Englandのあれこれ」によると

メイン州でロブスターの漁師になるには、州発行のライセンスが必要です。
200日の船上研修と、2年間のクラスの受講が義務付けられています。

出典:New Englandのあれこれ

受講後も「24名に限られたウェイティングリスト」に載れるかどうかは運次第であり「既存のライセンス保持者のうち3人がライセンスを返上し、初めて1人に新規発行」されるという狭き門となっています。

ブランド・ロブスターの漁業権を獲得するのは難しく、その誇りが漁小屋の余念のないメンテナンスにつながり、佇まいにどこか気高さを与えているのでしょう。

短い夏の夕、フリーポートでは温められた海水がカナダからの冷たい風に触れ霧が発生します。小舟を漕いで進むなか、突如として姿を現した漁小屋の威風堂々に、写真家は畏怖の念を抱き、憑かれたようにシャッターを切ったのではないでしょうか。

 

 icon-chevron-circle-down オフィシャルサイト

http://chrisbeckerphoto.com/gallery/lobster-cars/

 

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昭和半ば生まれのおじさんです。妻と娘と猫と金魚と東京西部にひっそり暮らしています。息子夫婦に孫娘ちゃんもいます。「くらしとこころにそらより」うるおいを降り注ぐ記事をめざしています。

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