田七人参ってどうよ?を歴史に尋ねてみました

投稿日:2018年6月18日 更新日:

血糖値、尿酸値、肝機能、更年期などが気になる方におススメのサプリメントとして最近「田七人参(でんしちにんじん)」という言葉をよく目にします。

この「田七人参」。じつは中国において古来から珍重されてきたのをご存知ですか。

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本草網目の田七人参とは

「田七人参」が書物に初めて登場するのは16世紀の中国の薬物書「本草網目(ほんぞうこうもく)」です。

それ以前、紀元1世紀頃に医薬書「神農本草経」において「人参」として登場したとする説もありますが、それが「田七人参」であるかは定かではありません。

では「本草網目」とはどんな書物でしょう。

それは1596年中国の明の時代、李時珍という人物が、当時のさまざまな書物や草書と、さらに自身の30年の研究成果によって、薬用植物、動物、鉱物など1900種の製薬法・効能をまとめ上げたものです。

「中国の本草学史上において、分量がもっとも多く、内容がもっとも充実した薬学著作」(出典:ウィキペディア)とされています。

南京で最初に出版され、初版の完本は世界に7点しか現存していないといわれます。

「田七人参」に関する説明は

止血、止痛作用と共に、血液循環障害を改善する

というもの。

別名山漆(さんしつ)」とも呼ばれ「傷口を漆のように癒合する効果」がある

とされていました。

この「本草網目」の発売によって「田七人参」は一躍有名になり乱獲されます。そのため栽培の路が開かれるようになりました。

 

戦の現場で止血・止痛剤に!?

さて「本草網目」の発売を遡ることおよそ100年、明は「北虜南倭」に悩まされていました。

「北虜」とは北方からのモンゴル系の遊牧民の侵攻のこと。
「南倭」とは日本人や中国人、朝鮮人などによって構成された海賊「倭寇」による活動のこと。

この二つの敵対勢力により明は急速にその力を失っていきます。

恐らくこれらの戦の場において“止血・止痛剤”として「田七人参」が活躍していたのではないでしょうか。

それが実践で広く認められていたため「本草網目」の著者李時珍が目をつけたものと思われます。

 

徳川家康に献上された田七人参

また「田七人参」と「本草網目」は日本で徳川家康のもと不思議な縁を結びます。

1607年、長崎で「本草網目」を手に入れた林羅山はすぐさま徳川家康に献上しました。

1607年(慶長12)、林羅山によって、李時珍が編集した『本草網目』が徳川家康に献上されてからは『本草綱目』の研究が本草学の中心となる。

出典:早稲田大学リポジトリ「わが国における博物館成立過程の研究:展示空間の教育的特質 福井庸子著」Gaiyo-5206.pdf

じつは家康は薬学に詳しく、服用する薬を自ら調合していたとされます。孫の家光が病に伏したとき、家康はわざわざ手作りの薬を持参したほどでした。林羅山は家康が大いに喜ぶと確信していたことでしょう。

そしてその“手柄”は4年後に実を結びます。

家康のもとに今度は「田七人参」の実物がやってきました。

慶長16(1611)
サンシチソウ(山漆草=三七)
金森出雲守可重が家康に献上(駿府政事録、8月12日)。山漆は三七の異名(本草網目)。

出典:慶應義塾大学学術情報リポジトリ「明治前園芸植物渡来年表 磯野直秀著」

引用文中の「山漆草」は前述のとおり「田七人参」のことです。ちなみに「三七」は「田七人参」の茎が三枝、葉が七枚ある形状からついた別名とされます。

また「駿府政事録」には続きがあり

其葉三七にして、本草網目図経を考見するに相同じ

出典:「徳川家康と人参栽培」昭和薬局 薬剤師鈴木覚

と記述されています。

家康が「田七人参」を手に取り「本草網目」の図録とつぶさに見比べる姿がありありと浮かびます。

 

肝臓機能の回復を促す漢方薬にも

「田七人参」はじつは「本草網目」に登場する以前から、漢方薬「片仔廣(へんしこう)」の主成分(約85%含有)として用いられてきました。

1555年僧侶によって生み出された「片仔廣」は当初、消炎・止痛剤として広まりましたが、460年の時を経た現在は肝臓機能の回復を促す中国を代表する漢方薬として知られています。

 

まとめ

歴史に登場する「田七人参」の効能は決して医薬効果として認定されたものではありません。しかし多くの人々を惹きつけ続けた裏には何か理由があるはずです。

「田七人参」は「止血、止痛、血液循環障害に…」という説

血液を凝固させるのはプロトロンビンやフィブリノゲンなどの物質。これらの大部分を肝臓が生成しています。じつは「田七人参」は肝臓の機能維持に有効な「片仔廣」の主成分なのです。

「田七人参」を主成分とする「片仔廣」は「肝臓機能…」という説

「田七人参」が肝臓の機能維持に有効であることは「片仔廣」が物語っています。そして肝機能との関連性は健康維持のためのさまざまな役割を担うことを意味しています。

肝臓は血液中にブドウ糖を放出する働きがあります。ブドウ糖は運動や脳の働きの重要なエネルギー源です。

また肝臓は筋肉や臓器、肌、髪、爪、体内の免疫物質などを作るタンパク質の供給源でもあります。

いかがでしたか。歴史にその実力を探る「田七人参」。

じつは最近、サプリメントだけでなく、お茶といっしょに服用できるものがあるんです。

それは「白井田七。茶」。

お茶処静岡の「向島園」が完全無農薬・有機栽培で収穫した茶葉と「白井田七」のブランドで広く知られる有機JAS認証・無添加・無着色の田七人参成分が合体。茶葉特有の豊富なカテキンと田七人参が持つ血液サラサラ成分の豊富なサポニンが同時に摂取できるのが「白井田七。茶」です。ちなみに「向島園」で作られるお茶は漫画「美味しんぼ」にも取り上げられています。

より手軽に摂取できるようになった現代の田七人参。ぜひ一度お試しください。

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昭和半ば生まれのおじさんです。妻と娘と猫と金魚と東京西部にひっそり暮らしています。息子夫婦に孫娘ちゃんもいます。「くらしとこころにそらより」うるおいを降り注ぐ記事をめざしています。

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