もしも童謡「ぞうさん」の「のね」がこの世界から消えたら

投稿日:2018年11月6日 更新日:

童謡「ぞうさん」の「のね」につまずいた2歳の孫娘

お父さんからLINEでキミの動画が送られてきました。

ご機嫌なキミはひとり歌いながらリビングを行進しています。

「ぞうさん ぞうさん お~はながっ かわいいね」

おや、おや、歌詞を間違えていますよ。

メロディはしっかり童謡の「ぞうさん(作詞:まどみちお 作曲:團伊玖磨)」なのに「長いのね」が「かわいいね」にすり替わっています。

きっと「長いのね」の言葉の意味がわからないのですね。「のね」につまずいている。そのため限られた言葉の引き出しから「かわいいね」を取り出し、当てはめたのでしょう。

 

「理解と確認」の「のね」

さて、キミを困らせている「のね」。あらためて考えると大人でもちょっと説明に困る言葉でした。

「のね」の意味が明確になるように言葉を足してみましょう。

たとえば「お鼻が長いのね」は「お鼻が長いのですね」となります。

こうするとわかりやすいですね。

この場合の「のですね」には「理解と確認」のニュアンスが込められています。

三省堂の「大辞林」という辞書をめくると


(準体助)③(「のだ」「のです」「のだろう」などの形で)確信的な断定・推定を表す。
(終助)③念を押す気持ちを表す。「のよ」「のね」などの形をとることもある。


(終助)①軽い詠嘆を表す。②軽く念を押す気持ちを表す。③相手の同意を求める気持ちを表す。
(間投助)(「あのね」「だね(ですね)「そうだね(そうですね)」などの形で)感動詞的に用いられる。

出典:「大辞林 第六刷」三省堂

とあります。想像したとおり「理解と確認」と思ってよいようです。

もしも「ぞうさん ぞうさん お鼻が 長いね」だったら、ただの感想だし、そこに感動はありませんよね。

「長いね」を「長いのね」とすれば、キミはほかのひとやほかの生き物、そこにある物、この世界がどうやってできているかまで深く理解できるようになるはずです。少なくとも「深く理解しようとする姿勢」が身に着くはずです。

 

「のね」の乏しい世界

なぜキミは「のね」につまずいたのでしょう。

それはキミが触れる世界で「のね」がさほど使われていないことに原因があるのかもしれません。

小さい子どもはまず周囲の大人や兄姉、お友だちから言葉を学びます。また絵本やテレビ、ビデオ、音楽などにも吸収する機会があります。

どうやら僕を含め現代のコミュニケーションには「のね」が不足しているようです。

スマホをいじれば、すぐさまおよその情報が手に入る時代。僕たちは「~だよ」「~だってよ」の受容と取捨選択に追われ、ゆっくり「理解と確認」を行う時間を忘れているように思います。

それがキミから「のね」を奪っているのでは?

 

知っていても知らないふり、で感動を共有

おじいちゃんはキミの前でもっと「のね」を使いたいと思います。

「猫さんはじっとしていれば逃げないのね」

「このクレヨンは洗えば落ちるのね」

「みかんはふくろごと食べられるのね」

これまで「よ」ですませていたところを「のね」にする。それだけで発見に満ちたこの世界を、ともに感じ、気付きを与えてあげることができるような気がします。

「キリンさん 首が長いのね」「ワニさん 口が大きいのね」「リスさん しっぽが太いのね」「トンボさん 眼が青いのね」「金魚さん 赤いのね」「アリさん 小さいのね」「スズメさん 早起きなのね」…

これからたくさんの「のね」と出会っていくキミが、おじいちゃんはたのしみでしようがありません。

 

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sunnydayfunny

昭和半ば生まれのおじさんです。妻と娘と猫と金魚と東京西部にひっそり暮らしています。息子夫婦に孫娘ちゃんもいます。「くらしとこころにそらより」うるおいを降り注ぐ記事をめざしています。

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