奇跡は訪れるのではない。すでにそこにあり発見されるのを待っている

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二つのムービーをご紹介します。テーマはまったく異なりますが、偶然にも同じ気づきを与えてくれるものでした。僕は二つのシーンから「奇跡は訪れるのではない。すでにそこにあり発見されるのを待っている」ことを学びました。

この記事は物語の内容に触れています。あらかじめご了承ください。

 

kiseki

Mike Marquez

 

ホルテンさんのはじめての冒険

一つ。「ホルテンさんのはじめての冒険(原題:O'Horten)」。

2009年2月に劇場公開されたノルウェーの映画です。主人公ホルテンさんは鉄道の運転手。定年を迎えたその日、不覚にも初めての遅刻を犯し、担当する列車に乗り遅れてしまいます。そして数奇な1日が描かれるのですが、そのシーンは夜の街角から始まります。

路に酔いつぶれ寝ている老人。ホルテンさんは介抱し、家まで送り届けます。
老人はすでに退職した外交官でした。かつてはアフリカや東南アジアで活躍し、収集した“原始的な武器”が書斎に飾られています。

老人が手のひらに一つの石を乗せ、ホルテンさんに、これはただの石ではないと語り始めます。

老人――
はるか宇宙を旅してきた
47億年も前からね
地球誕生の前だ
旅の途中で太陽系が形成
つまり太陽より古いが
地球に落下した時は
太陽に照らされた

ホルテン――
47億年の旅の果てに
お宅のバー・カウンターへ?

老人――
そうじゃないよ
皆勘違いするが
隕石の旅は
まだ終わっていない

出典:ホルテンさんのはじめての冒険/脚本-ベント・ハーメル 字幕翻訳-石田泰子

いまの時代、隕石を持つことはさほどめずらしくありませんが、老人がそこに見出した意味は奇跡の発見といえるでしょう。

 

ホテル・ルーム

一つ。「ホテル・ルーム(原題:HOTEL ROOM)」。

デヴィッド・リンチが監督した1992年のテレビ用ムービーです。3話のオムニバスになっていますが、舞台はいずれも同じホテルの603号室。一人の給仕がそれぞれのドラマを見届けます。

こちらは近くのTSUTAYAに在庫がなかったため、詳細を確認できていませんしかし大のリンチ好きの僕が、さすがリンチと膝を打ったシーンです。記憶にとどめているあらすじから再現してみます。

場所はホテルの外。男が603号室を指さし、もう一人の男(たぶん給仕)にホテルの客室の意義を説きます。

「太古の時代
あそこには何もなかった。
あんな高いところに
仕切られた空間が生まれると
誰が想像できただろう。
しかし603号室は
すでにそこにあったのだ」

さまざまな問題を抱える人間が入れ替わり立ち替わり、その客室を舞台に悲喜劇を繰り広げる。僕もその一人であるわけなのですが、ホテルの客室でそんなふうに思ったことはありませんでした。リンチはそれがはじめから存在する奇跡であることを教えてくれました。

 

視点を変えれば、誰だってすぐ近くに奇跡をみつけることができるのかもしれません。足りないのは思い、考えることなのかも。すぐにでも実践できる幸福のつかみ方のような気がします。

 

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sunnydayfunny

昭和半ば生まれのおじさんです。妻と娘と猫と金魚と東京西部にひっそり暮らしています。息子夫婦に孫娘ちゃんもいます。「くらしとこころにそらより」うるおいを降り注ぐ記事をめざしています。

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