花といふ花の花の夢

投稿日:2016年7月1日 更新日:

2016年7月の言葉

猫シルエット

 

ここ数ヵ月、ドナルド・キーンの「百代の過客(はくたいのかかく)」を読んでいます。電車通勤をしていた頃は、なかなかのペースで本を読んでいたのですが、通勤がなくなった今、1冊読み終えるのに相当な日数を要するようになってしまいました。事務所と家の行き来はオンとオフのメリハリが付けやすく、寝しなに数ページこなす、ということもあったのですが、それもなくなりました。

しかし本を読むこと自体嫌いになったわけではないので、遅遅とした歩みですが、ときどき活字の野原を散歩しています。

7月の言葉は「百代の過客」から。戦国時代を生きた歌人、宗長の句です。

 

あさがほや 花といふ花の 花の夢

 

宵っ張りの虫が名残惜しそうに草陰で鳴く夏の早朝、青白い景色の中で、ただ独りいのちの輝きを見せる朝顔を謳っています。

最初は「花」が一つ多いのではないか、と思いました。「花といふ花の 夢」で花たちのハナを切って咲く朝顔とその夢うつつの幻想的な姿が十分表現できるし、花たちの「憧れ」というニュアンスも込められる。でも、それは凡人の考えることなんですね。

連歌の名人宗長は「花といふ花の 花の夢」と持ってきた。花たちはさまざまな夢を見るのでしょう。しかし花という花のことごとくが最も美しい夢として決まって見るのが朝顔の花の夢だというのです。花の頂点に立つ朝顔の美しさを際立たせる「花の夢」です。

今年は猛暑がやってくると言います。たまには少し早起きして涼を感じてみようかなと思っています。

 

俳句出典:「百代の過客」ドナルド・キーン著 金関寿夫訳 講談社学術文庫

 

 

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昭和半ば生まれのおじさんです。妻と娘と猫と金魚と東京西部にひっそり暮らしています。息子夫婦に孫娘ちゃんもいます。「くらしとこころにそらより」うるおいを降り注ぐ記事をめざしています。

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