絵本の想い出 03|あの人は旅行がヘタだった!「サンタのたのしいなつやすみ」

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家族4人でグアムに行ったときのことです。昼のバーベキューにうんざりしていた僕たちは中華料理でディナーをキメることにしました。4人といっても半分は小学生。なのにあれもこれもと注文してしまい、さらにビッグなグアムサイズで完全に胃袋オーバー。半分近くのメニューをホテルに持ち帰るハメに陥りました。そのときわが家の兄妹が覚えた言葉が「シアワセジゴク」。その後しばらくは、外食で僕が注文するたびに「幸せ地獄はもうかんべんして」と注意されることになります。

さて、第3回はそんな家族の想い出がほろ苦くよみがえる絵本。レイモンド・ブリッグズ/作「サンタのたのしいなつやすみ」篠崎書林です。

 

santanonatsuyasumi

 

「レイモンド・ブリッグズ」にピンときた方が多いはず。そう「スノーマン」の作者ですよね。もちろんこの絵本の前作「さむがりやのサンタ」も名作として知られています。

でも、僕はこの「サンタのたのしいなつやすみ」が一番好きです。ミニマルできらりと光るファンタジーを好む方にはウケがよろしくないかもしれませんが、こちらには大人のかわいい本音がつまっていてクスっとくるシーンがあちこちに散りばめられているからなんです。

サンタのお仕事はクリスマスのプレゼント配り。じゃあ、オフシーズンは何をしているの?という疑問に答えるのがこの絵本です。

ある年、サンタは旅行を思い立ちます。お目当てはグルメとお日様さんさんのフランス滞在。綿密に準備をして出掛けますが、期待ハズレの連続です。僕にもありがちなんですが、思い込みが強すぎて思い通りにいかない現実にいら立ってしまう。そんなサンタのちっちゃいおじいちゃんぶりが、とってもいいんです。

たとえばディナーに入ったレストランでは、チーズ、バター、クリームを食べ過ぎて、悪夢にうなされる始末。ほら、そっくりでしょ。

それからスコットランド、ラスベガスへと場所を変えるサンタですが、どこでも失敗ばかり。意外にも旅行慣れしていないところがペーソスにあふれていてまたよろしい。

そして物語のラストは住み慣れた家への帰還。読者も思わずホッとするシーンが待っています。ブリッグズおじいちゃんの等身大の「愛」が素晴らしい物語を生み出しています。おススメです。

 

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 icon-arrow-circle-up 現在は出版社と訳が変わり、タイトルも「サンタのなつやすみ」となっているようです。

 

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昭和半ば生まれのおじさんです。妻と娘と猫と金魚と東京西部にひっそり暮らしています。息子夫婦に孫娘ちゃんもいます。「くらしとこころにそらより」うるおいを降り注ぐ記事をめざしています。

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