タックスヘイブンはタッチアップなのか?という僕の留飲

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小学生のころはまだ目と脳と手足がうまくつながっていなくて、なかなかの運動音痴でした。体育の通信簿は5段階評価で毎学期「3」。それでもどこか見どころがあったのか、学校のソフトボールチームの補欠に入れてもらっていました。

監督は若い先生で、教壇の脇の机にアコースティックギターを置き、休み時間に弾き語りをしてみせる、田舎にはもったいないくらい気の利いたイケメンでした。

 

touchup

Mark Duffel

 

たぶん郡の大会だったと思います。僕らは先生のクレバーな采配でトーナメントをぐんぐん勝ち上がっていきました。たとえば小柄な子に打席が回るとわざと膝を折らせストライクゾーンを狭めます。そうしてもぎ取った四球を、今度はバントやタッチアップで進塁させ、確実に点にしたのです。

しかし学校対抗の郡大会とはいえ、昔のド田舎のことです。片手間で監督を務め、交代で審判をしていたおっさん先生などは、そもそもタッチアップなどというルールを知りません。「あれは反則ではないか」と相手チームからクレームが入り、たびたび試合が中断されました。ルールを確認するのに30分以上待たされたりしました。

えげつないほど勝ちにこだわった姿勢は教育者としていかがなものかとひんしゅくを買ったにちがいありません。しかしベンチでその様子をしっかり見ていた少年には、人生かくあるべしの大きな教訓となりました。知恵を駆使して相手を出し抜く。若造がおっさんどもをギューと言わせる図は痛快でしかたありませんでした。

最近、タックスヘイブンの利用者を暴く「パラダイス文書」がネット上で拡散したというニュースに触れました。法的に本当のところはどうだかわかりませんが、脱税すれすれの節税に見えるそれは、良心の問題はおいておくとして、なかなか手際のよいことだな、と感心しております。薄々そういうこともあるだろうと考えていましたが、女王陛下、正義を謳うポップスター、日本の元首相まで名が出るとやはりリアルに迫ってきますね。

“持てる者”にとってそれはクレバーな選択でしょう。でもあの若先生のタッチアップをちょっと思い出します。タッチアップは公平なルールを知る者と知らざる者の悲喜劇ですが、タックスヘイブンはそもそもが公平な土壌にありません。“持たざる者”がその恩恵にすがろうとしても土台無理な話。同列で語るものではないのでしょうが、税の公平を思うと複雑な心持ちにならざるを得ません。

この留飲、どこにやったものか、と思案しつつ安酒をすする今日この頃なのでありました。

 

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sunnydayfunny

昭和半ば生まれのおじさんです。妻と娘と猫と金魚と東京西部にひっそり暮らしています。息子夫婦に孫娘ちゃんもいます。「くらしとこころにそらより」うるおいを降り注ぐ記事をめざしています。

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