VIEW、Suica、JRE POINTがややこしい
Suica、定期券、クレジットカードが一体となった「ビュー・スイカ」カードを利用しています。カードにチャージしてあるSuica(電子マネー)が一定金額以下になるとクレジットカードから自動的に補充されるオートチャージ機能を設定しています。
このカードを利用することで貯まるポイント・使えるポイントの仕組みがなかなかややこしくなっていたのでちょっと整理してみました。従来Suicaポイントと呼ばれていたものがJRE POINTに変更になったのですが、用語がたくさん登場する上、それぞれ操作が異なるので注意が必要です。
まず確認しておきたいこと
「ビュー・スイカ」カードでポイントをSuica(電子マネー)にチャージするにはつぎの二つの設定が必要です。
Suica(電子マネー)とビューカードのリンク
オートチャージ機能をすでに利用されている方はこの設定は完了しています。ご自分のカードで「Suica(電子マネー)とビューカードのリンク設定」が完了しているかわからない方はこちらをご覧ください。
JRE POINT WEBサイトへのSuica(電子マネー)の登録
JRE POINTをSuica(電子マネー)にチャージするには、JRE POINT WEBサイトでSuicaを登録する必要があります。なおSuicaポイントクラブをお使いの方はJRE POINTへの移行が推奨されています。
JRE POINTについて詳しくはこちらをご覧ください。
Suicaポイントクラブについて詳しくはこちらをご覧ください。
JRE POINTとは
従来は「ビュー・スイカ」カードでSuicaを利用するとSuicaポイントが付与されSuicaポイントクラブサイトでビューサンクスポイントへの交換が可能でした。そしてビューサンクスポイントはSuica(電子マネー)へと交換することができました。しかし2017年11月30日でSuicaポイントの付与は終了しSuicaポイントクラブからJRE POINTへの移行が推奨されています。
なおこの記事は「モバイルSuica」の解説ではありません。あくまで「ビュー・スイカ」カードがメインであることを予めご了承ください。
では、まず以下の表をご覧ください。解説はそのあとで。
以下に記載の情報は2018年1月26日現在の各オフィシャルサイトの記述よりおもな部分を抜粋したものです。すべてのサービスを網羅したものではないことをご了承ください。時間の経過に伴い情報が古くなっている場合もあります。サービスをご利用の前に必ずオフィシャルサイトをご確認ください。
ビューカード 出典:ビューカードオフィシャルサイト スイカ 出典:JRE POINTオフィシャルサイト
VIEWはクレジット、Suicaは電子マネー
まずは「ビュー・スイカ」カードの基本機能を確認しておきます。
カードにはVIEWとSuicaのマークがあります。
VIEWはクレジット機能です。このカードでクレジット払いが利用できます。クレジット決済について僕は申込時にVISAを選択しました。
一方Suicaは電子マネーの支払いができることを示しています。
「ビュー・スイカ」カードはSuica(電子マネー)のオートチャージ機能を付与することができます。オートチャージ機能はSuicaの残額が設定金額以下になると、改札入場時に自動的にチャージされるものです。
上の表の「おもな機能」欄で「Suicaのオートチャージ」がビューカード側に記入されていますが、これはポイントの観点によるものです。
ポイントを貯める方法
「ビュー・スイカ」カードで貯めることのできるポイントは2種類です。一つはビューカードのポイント、一つはJRE POINTです。
電車に乗る
たとえば電車に乗るときSuica(電子マネー)を利用したらポイントは貯まるのでしょうか。
ビューカードのポイントは乗るだけでなくもう一つプラスの利用が必要です。JRE POINTは貯めることができません。
JR東日本Suicaエリア、首都圏の私鉄・地下鉄PASMOエリアでチャージする
ビューカードのポイントは1000円の利用で6ポイント(15円相当)/1.5%が貯まります。もちろんオートチャージでも。つまり電車に乗るときSuica(電子マネー)を利用するタイミングではなく、チャージしたタイミングでポイントが付与される仕組みです。
JRE POINTはどちらのタイミングでも貯めることはできません。
JR東日本のみどりの窓口・券売機で定期券購入
定期券をビューカードで購入するとビューカードのポイントは1000円の利用で6ポイント(15円相当)/1.5%が貯まります。
JRE POINTを貯めることはできません。
「Suica登録して溜まる」マークのある場所
たとえばエキナカのコンビニ・売店・飲料自動販売機・店舗・飲食・社内販売・ホテルなど、街中のイトーヨーカドー、紀伊国屋書店、洋服の青山、ANA、ヤマト運輸などの利用でポイントを貯めることができます。
支払いにビューカードを選択した場合、1,000円につき2ポイント(5円相当)/0.5%のポイントが貯まります。ただしクレジット決済の利用できない場合もあります。
支払いにSuica(電子マネー)を選択した場合、100円または200円(税込)につき1ポイント(1円相当)/0.5%~1%のJRE POINTが貯まります。
「Suica登録して溜まる」マークのない場所
支払いにビューカードを選択した場合、1,000円につき2ポイント(5円相当)/0.5%のポイントが貯まります。ただしクレジット決済の利用できない場合もあります。
JRE POINTを貯めることはできません。
公共料金
支払いにビューカードを選択した場合、1,000円につき2ポイント(5円相当)/0.5%のポイントが貯まります。
JRE POINTを貯めることはできません。
Web明細サービスの利用
ビューカードの場合、利用明細を郵送からWebに切り替えることで年間最大600円相当のポイントが貯まります。
JRE POINTを貯めることはできません。
ENEOSサービスステーション給油、ENEOSでんきの利用
ビューカードの場合、1000円につき4ポイント(10円相当)/1% [一部利用できないケースあり]
JRE POINTを貯めることはできません。
スマホアプリの利用
ビューカードのポイントを貯めることはできません。
特定の駅でチェックインするとJRE POINTのポイント福引が1回可能。最大100ポイントが付与されます。
ポイントを使う
ビューカードのポイントは「400ポイント毎に1,000円相当」の、JRE POINTは「1ポイント毎に1円相当」の、それぞれSuica(電子マネー)に交換することが可能です。
そのほかビューカードのポイントは商品・商品券などに、またJRE POINTは駅ビル、Suicaグリーン券、商品などに交換可能ですが、ここでは説明を割愛します。
Suicaカードへのチャージ方法
ビューカードのポイントは駅のATM「VIEW ALTTE」(ビューアルッテ)でチャージします。
一方JRE POINTはWeb上で申し込み後、駅のSuicaマークのある自動券売機でチャージします。
当初僕は「VIEW ALTTE」でどちらもチャージできると思い込んでいました。JRE POINTのチャージはできないのでご注意ください。
またJRE POINTは事前にWeb上での申し込みが必要です。
※Suicaインターネットサービスでもチャージが可能ですが、お手元に読み取り書き込み装置が別途必要なためここでは割愛します
モバイルSuicaへのチャージ方法
ビューカードのポイント、JRE POINTどちらもWeb上で申し込み後、モバイルSuicaアプリでチャージできます。
以上、ポイントの貯め方やSuica(電子マネー)へのチャージ方法を中心に整理してみました。
ちょっと複雑なので、あとで「あれ?どうだったっけ?」となる場合も少なくないと思います。このページをブックマークし、ご参考にしていただければと思います。