睡蓮鉢でビオトープをはじめ数年経ちます。最初は睡蓮だけでしたが、メダカを飼い、金魚を飼い、徐々に充実させてきました。ただその間、失敗することも多々あり、その戦歴は「俺の屍を越えて行け」状態で、メダカや金魚たちには、そしてもしかしたら水草たちにも申し訳ないことをしたと思っています。
そこでせっかくの経験ですから、そこから学んだことをノウハウとして公開し、その実践の記録である近況をお知らせします。まだまだ、ですが、これからビオトープを始めようとする方のお役に立てればうれしいです。
この記事は従来「玄関先に置いた睡蓮鉢で金魚を飼う!西荻窪の淡水魚屋さん『いそっぷ/イソップ』がおススメ」というタイトルでしたが「屋上に移動した金魚一尾の睡蓮鉢ついに白い花が咲きました」と合体し、一つの記事にしました。
【この記事の内容】
準備
睡蓮鉢はどこで買う?/スタンドもありたい/金魚・メダカはどうする?/タニシも欲しい/睡蓮はどうする?/水草も欲しい/隠れ場所/炭
設置
場所/睡蓮の植え付け
メンテナンス
水足し/エサやり/冬越し/掃除
ビオトープのこと
準備
睡蓮鉢はどこで買う?
たまたま近所の建材屋さんに陶製の鉢が売っていたので、そこで購入しました。もちろん通常の植木鉢と異なり底に穴は開いていません。サイズは外径39cm、高さ22cmです。水がない状態でも相当重いので移動のしやすさを考えるとちょうどよいサイズではないかと考えています。価格は4000円前後だったと記憶しています。
その後、ネットを調べると、睡蓮を販売しているショップでも通販で鉢を購入できることを知りました。ただ日々のたのしみ程度の者にとってちょっとお高いという印象です。時間に余裕があるならDIY店や陶器店、陶器市などを当たってみるとよいかもしれません。
なおAmazonでもお手頃な価格で睡蓮鉢が手に入ります。
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上記の商品はわが家の睡蓮鉢よりやや小ぶりで、サイズは11号。外径32cm、高さ18cmです。
スタンドもありたい
睡蓮鉢を外に置く場合、地面に直接ではなく、台の上に設置すると見栄えがよくなります。わが家ではスチールワイヤー製のプランタースタンドを使用しています。睡蓮鉢は水を入れると相当重くなるので頑丈なものを選ぶようにしましょう。
睡蓮鉢を購入しサイズが確定してから、スタンドを選ぶと失敗がありません。
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金魚・メダカはどうする?
昔はどの街にも熱帯魚屋さんがあったものですが、最近はあまり見かけなくなりました。わが家はネットで検索し、隣町の東京・西荻窪に淡水魚屋さんがあることを発見しました。
大きなDIY店なら水生生物のコーナーがあるかもしれないので探してみるのもよいでしょう。
もともとビオトープをやろうと思ったきっかけは睡蓮を育てることでした。その後スーパーの花きコーナーでメダカを購入し鉢で飼育してみました。最初の魚はメダカから、というのも選択肢の一つかもしれません。
金魚の値段はピンキリですが、隣町の淡水魚屋さんで購入した際はごく普通の「三尾和金(尾びれが三重)」や「コメット(尾びれが縦に大きい)」が一尾35円ほどだったと記憶しています。
金魚には赤色の強いものと白色の強いものがあります。これまで飼ってきた経験から白色が圧倒的に生命力が強い印象です。最後まで生き残り、大きくなるのは必ずと言っていいほど白色でした。
タニシも欲しい
水のお掃除当番としてタニシをおススメします。鉢の内側に繁茂する緑い藻を食べてくれるので助かります。またあまりに水質が悪化するとタニシは睡蓮の葉の上に避難します。なぜ金魚が水面に口を出しているのか、ピンとくる材料となるので、水質のバロメーターとしても役立ちます。
睡蓮はどうする?
わが家では鉢を購入した建材屋さんの資材置き場に無造作に置かれた水槽で育てられていたものを分けていただきました。
最近ではスーパーの花き売り場やDIY店でもGWごろから夏場にかけ見かけます。
花を厳選したい場合はネットショップが、種類が豊富でよいでしょう。ただし早めに予約を入れないと今年の販売分が売り切れになってしまいます。
初めて睡蓮鉢で金魚を飼う場合は、まず睡蓮(あるいは水草)を植え1週間ほど経過してから金魚を入れるようにしてください。金魚のフンやエサなどから発生するアンモニアを分解するバクテリアが発生するのを待つためです。
水草も欲しい
水質保全に水草も入れておきたいところです。マツモやホテイアオイが育てやすく、浄化能力も比較的強いとされています。水中に伸びた根に黒い泥のようなものが付着し、水をきれいに保っているのがはっきり確認できます。
ただホテイアオイは根が大きく伸びるため小さな睡蓮鉢には不向きかもしれません。金魚が自由に泳ぎ回るスペースを奪ってしまうからです。
また葉の形がおもしろく緑色もきれいだったので一時期ウォーターマッシュルームを植えていましたが、根の繁殖力が強すぎて、睡蓮に悪影響が出そうだったので取り除きました。
隠れ場所
外敵から逃げる場所として欠けた植木鉢を沈めています。空洞のあるシェルターをつくっておき、いざというとき隠れられるようにするためです。また冬越しにも有効と思われます。
炭・小石・泥土
水をきれいに保つため炭を入れています。炭は軽いため浮いてしまいます。ネットで小石とともに包み、沈めると確実です。ただ2~3個浮いているのも一興なのでそのままにしてあるのもあります。
バクテリアの繁殖のため鉢底に小石、睡蓮の生育のため十分に養生された泥土を入れるとよいとされています。
僕はちょっと乱暴ですが庭敷用の砕石(2cmほど)を金魚を放つ1年ほど前から鉢中で慣らされたものを使用しました。しかしこれは水質をアルカリ性に変える恐れがあるのですぐ始めたい方にはおススメできません。すぐ使用したい場合は川石などを購入されるとよいでしょう。ご自身で川から小石をひろってくる場合は寄生虫予防のため煮沸してください。また表面がツルツルしたものを選びましょう。表面の石質が安定している証拠なので、有害な成分が放出される恐れが少ないからです。
泥土は睡蓮が育つために必要とされています。でも泥土を入手するのが困難な方もいらっしゃるでしょう。僕は睡蓮の植え付けに最初は赤玉土を使用しました。赤玉土は水質を弱酸性にし藻の繁殖を抑えてくれるので鉢底に入れてもよいとされています。ただこれも金魚を放つ1年ほど前から使用しており、すでに水質に影響が出ない状態での飼育でした。睡蓮を購入した際、十分な泥土がついていなかったら、どんな土が問題ないか、あらかじめ睡蓮を購入するお店、金魚を購入するお店でそれぞれ尋ねておくとよいでしょう。
バケツ
鉢を掃除するとき金魚の一時避難用に用意しておくと便利です。また泥土や炭・小石を根でしっかりつかんだ水草の株をすいたりするときなどのため、別にもう一つバケツがあるとさらに便利です。
設置
場所
睡蓮の育成を考えるとできるだけ日当たりのよい場所を選びたいものです。しかし金魚の育成を考えると日当たりがよすぎるのも考えもの。夏場など水温が上がりすぎると沈殿物が腐敗し、急激に水質が悪化する場合があります。
金魚の育成にも影響するでしょう。
なお夏場の水温調節は簾で鉢横を丸く囲んであげるとよいとされています。
わが家の場合、最初は南の玄関脇(ただし西日が猛烈に当たる)、昨年秋から屋上の南向きの壁の前(簾を巻かず水質悪化)、そしてこの夏から中庭のアボガドの木の下(睡蓮の花がどうなるか少し心配)に置いています。この辺りはまだ模索中です。
睡蓮の植え付け
睡蓮は十分に養生した泥を用意することが重要とされています。そして専用の肥料も必要であると。わが家は「手軽に(あるいは良い加減)」がモットーなので、その辺りはけっこう雑でした。
最初の年は小ぶりの植木鉢に赤玉土を入れ、そこに睡蓮の根をさし、水中に沈めました。ただ泥の養生を省いたせいか花をつけるまで3年以上時間がかかりました。
昨年、植木鉢から取り出し、泥がついたまま睡蓮鉢に直接沈めたところ、今年ようやく一輪、花を咲かせてくれました。
メンテナンス
水足し
睡蓮鉢の上から3cmほど水位が下がると満杯になるまで水を足すようにしています。
足し水は水道水を汲み置きし、半日以上放置したものを使用しています。カルキを抜くためです。また睡蓮鉢の近くに置くことで水温を近づけ、金魚に水温変化の負担をかけないようにしています。
睡蓮鉢の掃除などで水をすべて入れ替えると、しばらくは水が黒くなることがあります。バクテリアが未繁殖のためアンモニアが分解されにくいからではないかと思われます。金魚が苦しそうにしていたら、水を半分だけ入れ替えてあげましょう。そうして徐々にバクテリアの繁殖を待ちます。
わが家では容量6リットルのジョウロを使用しています
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エサやり
金魚用のエサが市販されています。わが家では「水を汚しにくい浮上性・特小粒タイプ」を使用しています。エサは春から秋は2~3日に一度与えます。冬場はほとんど与えません。
鉢を爪でコンコンと叩いてからエサを与える習慣をつけると、そのたびに水面近くに上がり、エサを欲しがるため、可愛くてつい与えすぎてしまいます。これが水質汚染の大きな原因となるため注意してください。
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画像で紹介した実際に使用しているものと異なりますが、水質保全を考えたら、できればこちらがベターということでご紹介しています。
冬越し
金魚は冬に対して意外に強いです。水面を1cmほどの氷が覆ってしまっても、しっかり生きています。東京23区とその周辺での冬越しは問題ないと言えるでしょう。
ただし積雪には注意を払っています。雪が水の中に入ってしまうとさすがに冷えすぎと思うからです。そのため傘を差しかけ防御しています。
睡蓮は冬場には根だけを残し眠っています。春になるとまた葉がみるみる茂ってきます。
マツモやホテイアオイも枯れているように見えますが、緑の葉を少しだけ残し生きています。日当たりさえしっかり確保していれば、春になるとそこから新芽が出ます。放置しておいてかまいません。
掃除
1年に1度は水を抜き鉢内をタワシで掃除しています。ここはもしかしたら不要なのかもしれませんが、気持ちの問題です。鉢がきれいになり、清々しい気持ちで新しいビオトープの世界をつくっていける気になれます。
この掃除の際、手動の灯油ポンプを水抜きに使用しています。もちろん灯油との併用は禁物。泥や異物でポンプがつまることもあるの百均で売られているものでかまいません。
近況報告
最後の1尾がカラスにやられる
2019年4月11日 其の四
3月の末、たった1尾残っていた最後の金魚がついに鳥の餌食になってしまいました。春になり、陽気のよい日は小鳥たちが水浴びに舞い降り、こころよく眺めていました。なのにまさかこんなことになるとは。水面を藻で覆い、水底に割れ鉢の退避場所を作っておいたのですが、鳥のほうが一枚上手でした。
異変に気付いたのはエサをやった翌日でした。いつもは水面にまくとすぐさま浮かび上がってパクつくのですが、その日はいっこうに姿を見せません。そして翌日もエサは浮いたまま。行方を追い、鉢の中をくまなく探り、鉢の下に落ちていないか確認し、ようやく連れ去られたことに気付きました。
じつは金魚を捜索中、異様な物体を発見します。それは小川に生息する小さなエビガニの躯の一部でした。甲羅は赤く変色し、もろもろとなっていましたが、背や足の形状からわずかにその姿が想像できます。
でも、いったいなぜ、こんなところにあるのでしょう。
そこでハタと思い出したのが「漁をするカラス」のYouTube動画でした。それは街中のゴミからくわえてきたであろうパンの耳のようなものを、川の岸辺の突き出た岩の上から撒き餌のように落とすカラスの映像から始まります。ほどなくしてそのカラスが水中にくちばしを突っ込むと、つぎの瞬間魚をくわえていたのでした。
きっとエビガニの躯にかすかな匂いが付いていたのでしょう。それに誘われたわが金魚はまんまとカラスの悪知恵に引っかかってしまったに違いありません。
最愛の金魚が外敵にやられるのはこれで2回目です。
さて困りました。
完全に防ぐには水面を金網のようなものでふさいでしまえばよいのでしょうが、そんな無粋なことはしたくありません。
しばらく睡蓮のみの鉢として置いておくか。ただいま思案に暮れております。
水が異臭を放ち金魚が苦しそう
2017年7月19日 其の三
空梅雨の真夏日が続いた7月半ば、夕方4時ごろ、ふと金魚鉢をのぞくと金魚が水面に口を出し、しきりにパクパクやっています。最初はいつものことと思ったのですが、指で触っても逃げようとせず、ずっと口を出している。
しかも注意を払うと睡蓮鉢の水が異臭を放っています。水面をつぶさに見るとギラっと光る油のようなものさえ浮いていました。
これはどうやら水質が相当悪化しているようです。これはあとになって思い出したのですが、水のお掃除当番のためにと入れていたタニシさえ、いっせいに睡蓮の葉の上に上がっていました。
さっそく汲み置いてあった水をバケツに開け、金魚とタニシを移します。
そしてポンプで別のバケツに水を抜きました。これは軽くして持ち運びやすくするためです。じつはこのところの熱波でもう少し涼しい場所に移動しなくては思っていたので、これを機に実行しようと思ったからです。
中庭の水場まで持っていき、一度中の水草や炭・小石を取り出し、腐った泥を半分程度取り除きました。完全に取り出さないのはアンモニアを分解するバクテリアを根絶やしにしないためです。
また鉢の中面はタワシできれいに洗いました。
じつはこのところ金魚がよろこんで食べるのをよいことに毎日エサをやっていました。日記を確認すると7日連続でエサを与えたところでアウトでした。足し水はこまめにやっていたのですが、それでもこの熱波です。食べきれなかったエサが沈み、腐敗し、みるみる水質が悪化したようです。
腐ったエサはアンモニアを発し、それを食べるバクテリアが大量発生し、酸欠状態となるようです。また分解されたアンモニアが亜硫酸にも変化するようです。
リフレッシュした水槽で、金魚もまた気持ちよく泳ぐようになりました。
屋上に移し睡蓮が花咲く
2017年5月14日 其の二
昨年5月に記事にした睡蓮鉢のその後をご報告いたします。
西荻窪の淡水魚店「いそっぷ/イソップ」さんから購入してきた6尾の金魚は結局1尾になってしまいました。植木鉢のかけらを避難所として設置したのですが、敵は1枚上手でした。
というか、想定していた相手とは別の生き物が金魚を狙っていたのです。それは野良猫。たまに塀の上を歩いているのを2階からうちのお猫様たちが見つけては興奮していたのを知ってはいましたが、まさか金魚が目当てだったとは。
1尾、2尾と数が減り、おかしいなと思っていたところ、逃げていく後ろ姿を見つけたのです。賢いもので水草を前足でごっそり引き出し、視界を確保していた痕跡がありました。たまに飛んでくるシラサギは冤罪。真犯人は野良猫でした。
さらに金魚間の栄養格差。前に飼っていたときもそうだったのですが、ノーマルな赤い金魚より、白い金魚のほうが生命力が強いのか、どんどんたくましくなっていきました。そしてついには体の小さい赤い金魚たちを追い回すように。
ある雨の日、赤い金魚が鉢の下の地面で動かなくなっていました。きっと外に安全な水たまりがあると勘違いして誤って飛び出してしまったのでしょう。そんなことが2回。2尾の金魚を失い、結局、その“ジャイアン”1尾となってしまいました。
さてさて、そんな野性の王国がわが家の玄関前で繰り広げられていたわけですが、冬を前にいよいよ水草の繁殖も衰え、すっかり水中が丸見えになりそうだったので、金魚鉢の置き場所を3階の屋上に移すことにしました。ここなら野良猫の襲撃の心配はありません。壁に囲われており、南に向いた壁際ならきっと冬でも暖かいと思ったからです。
とはいえ、東京郊外の平らな住宅街。冬は北風が容赦なく吹きすさび、朝の気温も0度を下回ることがしばしばです。1月7日には5mmほどの氷が張りました。
金魚は丈夫なもので真冬に外に出しておいてもへっちゃら、ということは知っていて、実際以前も大丈夫だったので生きてはいるだろうと思いました。しかしこの寒さ、きっとあいつも植木鉢のかけらの下で井伏鱒二のあのオオサンショウウオのようにじっと耐えているのだろうと想像すると、心にぽっと愛おしさがわいてくるのでありました。
さて、それから数ヵ月。ついにうれしいことが起きました。ずっと花をつけなかった睡蓮がやっと咲いてくれたのです。可憐で清楚な白い花びらに荘厳な浄土を思わせる黄色い雄蕊や雌蕊。見事なミニ睡蓮です。
じつはこれ、睡蓮鉢用の鉢を購入した近所の建材屋さんから安くゆずってもらったものでした。当時はまだ睡蓮鉢がブームになる前でしたので、近所の花屋さんに睡蓮を見かけることはたまにしかありませんでした。そこでお目当ての睡蓮はネットで購入することにして、まずは鉢を地元のお店で調達しようということにしたのです。そして、行ってみたらそのお店の資材置き場にたまたま睡蓮があった。本来売り物ではないものを、1株買ってきたというわけです。
お店のご主人は「咲くよ」と言ってはいたものの、いただいた株が本当に花をつけるか保証はありません。思い返せばどんな色の花をつける睡蓮だったのかも聞いてはいませんでした。案の定、2年、3年、何年たってもいっこうに咲く気配を見せませんでした。
そこでためしに昨年秋、これまで小鉢に植えたまま浸してあった根を取り出し、睡蓮鉢の底に直接埋めてみました。もしかしたら屋上に置き換えたことで絶好の日当たりを得たのが功を奏したのかもしれません。とにかくのびのびとした環境となったことで安心したように花をつけてくれました。
暖かくなり葉陰にこっそり姿を見せるようになった“ジャイアン”もどこかうれしそうです。「いそっぷ/イソップ」さんでもう1~2尾、新しい仲間を連れてきてやろうか。いまひそかに思案しているところです。
淡水魚屋さんで金魚を購入
2016年5月13日 其の一
玄関脇に睡蓮鉢を置き、2尾の金魚を飼っていました。それが忽然と姿を消したのが4月頭のこと。この辺りは近くの公園を根城にシラサギが生息していて、ときどき屋根の上に留まっていたりします。青い空を背景に純白の鳥がすっくと立つ光景は、それはそれは心映えのするものなのですが、今回はそいつにやられてしまったようです。
目隠しになっていた水草ウォーターマッシュルームを刈り込んだのがいけなかった。身を隠す暇もなかったでしょう。2回の冬越えを果たし丸々と肥え太り、可愛さも増してきていたところなので、可哀そうなことをしたと悔やんでいました。
さて、そんなわけで先の「母の日」、西荻窪に行った際、帰りに新しい金魚を購入してきました。
西荻窪「いそっぷ/イソップ」さんへgo
前回、金魚を購入したのもこのお店です。睡蓮鉢をしつらえて、近所のスーパーでたまたま売っていたメダカを入れて1年。もう少し玄関を賑やかにしたい、風水的にもよいらしい、ということで金魚を飼うことにしたのですが、売っているお店がない。昔は吉祥寺にもハーモニカ横丁の中に観賞魚店があったのですが、ほかのお店に変わってしまっていました。諦めかけていた頃、たまたま散歩で通りかかったところ、この「いそっぷ」さんに出会ったのです。
場所はJR中央線西荻窪駅の北側を出て、線路ガード沿いに新宿方面に2分ほど歩いたところです。前回も先客がいて順番を待ったのですが、今回は、自分でタモを使い水槽からすくって選びたいというなかなかの益荒男ぶりを発揮される先客がいらっしゃり、気長に待つことにしました。こちらのお店、けっこう繁盛していらっしゃいます。
お店を仕切る女性が心の篤い方で、待たせたからとお会計をちょっとオマケしてくださいました。ついでに買った水草も気持ち量大目。こういうところが客が絶えない秘訣なんでしょうね。
西荻窪周辺の方は、ぜひ、利用してみてください。
ようこそ新しい金魚さん
場所は変わって我が家の玄関前。今回は奮発して6尾の金魚です。内訳は尾びれが三重に広がって可憐な「三尾和金」4尾、尾びれがしゅっと縦に大きく粋な「コメット」2尾。ご覧のように、元気なお嬢さんばかりです。
いきなり鉢に入れると水温の差が金魚さんによくない、ということで、2時間ほど袋に入っていてもらい調整します。
上の写真でビニールの袋の底に青い筋の入った鉢のようなものが見えますが、これは今回新しく据えた金魚のための隠れ場所。ちょうどよく割れた鉢があったので活用することにしました。これでシロサギの急襲からも身を守れるはずです。
新しく購入してきた「マツモ」もセット完了。
上から全景を見るとこんな感じです。
こちらは上から4日後の様子。初めは新しい環境に怯え、なかなか姿を見せてくれなかった金魚さんたちですが、温かい日差しに気持ちも和らいだのか、日向ぼっこに出てきました。
前に飼っていた2匹の金魚は、エサやりのとき鉢をコンコンコンと爪で弾くといそいそと水面に上がったきました。新しいお嬢さんたちともそんなふうに親交を深められたらいいなと思っています。
ちなみにお役御免となった「ウォーターマッシュルーム」は、古い土鍋に入ってこの通り。
これはこれでメダカが飼えそうだぞ、なんて思っています。
そらよりのお魚天国。また何か変化があったらご報告いたします。どうぞ、おたのしみに。
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