一輪車(手押し)のパンク修理!バルブ交換&タイヤ交換の詳しい方法と失敗しないコツ

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一輪車(手押し車・ネコ)のパンクを修理する機会があったので、その方法をシェアします。タイヤ交換についてはじつはある調節に失敗すると使い勝手が大きく損なわれます。すでにいくつかの紹介ページがありますが、そのための肝心なところが省略されているようなので、ここでは画像付きで、初めて挑戦する人にもわかりやすく、上手にセットするコツを解説します。

まだパンクしていないという一輪車もタイヤをセットし直してあげるとぐんと使いやすくなる場合があります。

びっくりするほどかんたんなので、一輪車のタイヤ交換なんてやったことがない、というティーンの方も、このページを参考にぜひおじいちゃん・おばあちゃんの一輪車を直してあげてください。うまくいけば作業がずっとラクになり、きっとよろこんでもらえますよ。

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タイヤの空気がすぐ抜けたらまずバルブ交換

空気を入れてもすぐに抜けてしまう。耳を済ませると「シュー」という音が聞こえるけどどこから漏れているのかわからない。そんなときはまずバルブを交換してみてください。数百円ほどお金はかかりますが、最もかんたんにパンクの原因がチェックできます。

バルブとはタイヤに空気を入れる部分です。

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この白い矢印の金具の部分を回すとバルブが取り外せます。

バルブは下の画像のような構造をしています。古いバルブを取り外してできた穴に右の部品を軽く差し込み、真ん中のネジで締め付けて、左の黒いゴムキャップでフタをするだけです。

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出典:BRIDGESTONE VS-5 A710005/Amazon

バルブを外すと空気が抜けるので、バルブ交換後に空気を入れ直します。タイヤが固くなった状態で半日から一晩様子を見ます。バルブの交換で空気が抜けなくなっていれば修理は完了です。もしもバルブを交換しても空気が抜けていたらタイヤを交換しましょう。

じつはタイヤ内部のチューブを取り出し、水につけることでパンク部分を特定、自分でゴムを貼り付け修理することもできますが、その手間を考えたらタイヤをそっくり交換してしまうほうがよほどかんたんです。

ホームセンターに行けば1本754円(8%税込)ほどで新品が購入できます。

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タイヤ交換:取り外し方

まず一輪車本体からタイヤを取り外します。

必要な工具

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右がモンキーレンチ。左がプライヤーです。

モンキーレンチでナットを回し、プライヤーでタイヤの反対側についたナットまたは軸となるボルトを固定します。

教科書的にはナットの取り外しや締め付けにモンキーレンチの使用は推奨されていません。ナットの角を削って(ナメて)しまうことがあるからです。そのためサイズのあったスパナを用意すべきとされています。しかし実際はモンキーレンチしか家にないというケースがほとんどではないでしょうか。事実よほど粗悪なモンキーレンチではない限り、ナットを破損するようなことは滅多にありません。そんな理由からここではモンキーレンチを使っています。

なおモンキーレンチを使用する場合は、ナットを2本のツメの奥でしっかり挟むようアジャスターを回し調節します。アジャスターによる締め付けが緩いものは使用できません。そして丸で囲んだヘッドの形状に対して、必ず矢印の方向に回すよう心掛けてください。

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もしもモンキーレンチの使用が気になる方はサイズのあったスパナをご用意ください。

ナットとワッシャーを外す

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まず一輪車を裏返し、タイヤがよく見えるようにします。

①が締め付けナットで、②がワッシャー(座金)です。①をモンキーレンチで取り外します。②が貼り付いてしまっている場合がありますが、反対側のナットを外す過程で緩みます。

古い一輪車はここがさび付き外しにくくなっています。防錆潤滑剤を吹き付け20分ほど待つと比較的外しやすくなります。

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反対側もナットとワッシャーを取り外します。

もしもタイヤの軸となっているボルトが回ってしまいナットが外せない場合は、反対側のボルトをプライヤーで握り固定します。ここは両手での作業となります。

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(画像は別の一輪車です)

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ナットとワッシャーを外せばタイヤは一輪車本体からスポッとかんたんに取り外せます。

タイヤ交換:セット方法

各部の名称と役割

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ホームセンターで販売しているタイヤには取付方法の詳しい解説書がついているわけではないので、まず便宜上、各部の名称を決めておきます。

①アジャストナット:タイヤの回転精度を決める部分です。この調節がセットのカギとなります。

②ワッシャー:力を分散し締め付けを効果的に行う部品です。

③締め付けナット:本体とタイヤを固定します。

④キャップ:万が一のナットの脱落を防ぎます。

アジャストナットの調整

タイヤ交換時の最も重要な工程です。

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アジャストナットはタイヤがブレずに回転するための調整役です。左右のアジャストナットを両手で絞めたり緩めたりしてタイヤにとって最適な位置を割り出します。締め付けすぎるとタイヤが回転できません。締め付けが緩すぎるとタイヤが左右に移動し、一輪車の運搬移動が不安定になり、操作する人間によけいな負担がかかります。

たとえば下の画像で示すようにタイヤが進行方向に対して左右にグラグラ揺れているのを見かけることがあります。その場合アジャストナットの調整ができていない可能性があります。

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アジャストナットの調整はかんたんです。一輪車に載せ①タイヤを回転してみてください。

タイヤが左右に移動する場合は締め付けを少し強めましょう。

②のタイヤの軸となっているボルトもいっしょに回転してしまう場合は締め付けを少し緩めましょう。

タイヤがスムースに回転し、かつ左右にブレず、一方軸となっているボルトはいっしょに回転しないのが最適な状態です。

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調整はタイヤを両足で挟み、両手でアジャストナットを回すと作業がラクです。

なおこの際、タイヤの軸となっているボルトの左右の飛び出し幅も均等になるよう調節してください。より安定した運搬移動がめざせます。

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バルブの左右の位置にも注意

タイヤを一輪車本体にセットする際、バルブの位置に注意しましょう。

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裏返した状態で、上の画像のように、一輪車の進行方向に対して、右側にバルブが見えるようにセットしてください。すると右足でペダルを固定するタイプの空気入れポンプが最適な姿勢で操作できます。

最後にナットで固定

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一輪車本体の固定金具の外側に①ワッシャー、②締め付けナットの順でセットし、ナットを絞めます。この際、どちらか一方だけに集中せず、左右均等に締め付けを強めていきます。ナットが数ミリしか回転しなくなったらそこで止めましょう。締め付けすぎるとミゾがつぶれてしまうことがあるので注意が必要です。

しっかり固定できたら最後に③キャップを取り付けて作業完了です。

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きれいに交換タイヤをセットすることができました。

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これでタイヤがパンクして使えなかった一輪車が復活しました。

もしよろしかったらこのページを参考にタイヤ交換に挑んでみてください。初めてでも30分もあれば作業は完了。まるでプロのような仕上がりが期待できますよ。

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