カーテン房掛けの位置は3分の1ではなくちゃんと黄金比を計算しよう

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▲上の画像は房掛けの位置に黄金比を取り入れたものです

カーテンをきゅっと束ねてまとめるタッセル。それを壁に留める房掛け金具。さてその房掛けの位置は、どこが一番美しいでしょう。
多くのサイトがおよその目安として3分の1付近をあげています。でも、本当にそうでしょうか。
上部が2に対して、下部が1の比率。やや下過ぎるようにどうしても思ってしまいます。

もっとしっくりくる位置はないのでしょうか。

デザインの世界ではしばしば黄金比という長さの比率が用いられます。それは1対1.618となるもので、真偽を疑う意見はあるものの実際、美しく感じられるから不思議です。

長方形は縦と横の長さの比が黄金比になるとき、安定した美感を与えるという説

出典:ウィキペディア

一般的に長方形に黄金比が用いられますが、線分に対してもこれを応用することが可能です。
というわけでカーテンの房掛けの位置に用いることはできないか実際にやってみました。
位置を割り出す計算方法と手順は思いのほかかんたんなのでぜひ取り入れてみてください。

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用意する道具

メジャー(巻き尺)
色付きビニールテープ
ハサミ
ドライバー

※壁に留めるネジは房掛けに付属したものを用いるものとします

まずカーテンの縦の長さを測る

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ここでは小さい窓で解説します。
まず部屋の中から見えるカーテンの縦の長さを測りましょう。
我が家の場合、縦の長さは121cmでした。

黄金比の位置を計算する

121cmの黄金比の分割位置はどの辺りになるでしょう。
最後にとても覚えやすいかんたんな公式をご紹介しますので、
それを割り出す過程にちょっとだけお付き合いください。
ああなるほどと納得いただけるはずです。

さて、
黄金比のポイントとなる数字は1.618です。
カーテンの下裾から房掛けの位置までの長さをXとした場合
計算式にすると…

X + 1.618X = 121cm

となります。

つまり

X = 121cm ÷ 2.618X = 46cm

カーテンの下裾から房掛けの位置までの長さを黄金比で求めると
46cmであることがわかりました。

公式にするととてもシンプル。

カーテンの下裾から房掛けの位置までの長さ = カーテンの縦の長さ ÷ 2.618

でよいのです。

取付工事1:窓枠からの距離を決める

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▲左カーテンの場合、テープの右端に房掛けの左端を合わせるものとルールを決めておくと作業がしやすいです

カーテンの下裾から房掛けの位置までの長さを割り出すことができたので取付工事にかかりましょう。
今回はカーテンレールの端が窓枠の外に延びているので、房掛けは壁に取り付けます。
カーテンを自然な状態で垂らしたとき、端に沿う位置が美しいとされています。束ねた際に締め付けが強調されないようにするためです。
およその位置を見極めハサミで切り取ったビニールテープを目印として貼っておきましょう。
この場所では窓枠外側から9cmがちょうどよい距離でした。

作業の際、左右のカーテンで高さを揃えることは重要ですが、窓枠からの距離は異なっていても問題ありません。なぜならカーテンをすべて取り外して房掛けだけが見える状態というのは洗濯時以外めったにありませんからね。お客さまの目に触れることもまずないでしょう。

取付工事2:タッセルのたるみを高さに加える

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取り付け時はタッセルのたるみを考慮することを忘れずに。
カーテンを束ねる際に房掛けの位置よりタッセルが下がるので、見た目の黄金比の位置を守るには、房掛けをその分高く取り付ける必要があります。

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このカーテンとタッセルの組み合わせではおよそ8cmのたるみが想定されました。
そこでカーテンの縦の長さから割り出した黄金比46cmより8cm上。つまりカーテンの裾から54cmが房掛けを取り付ける最適な位置であることが判明しました。

窓枠から9cmの位置をキープし、ビニールテープの高さを移動します。

そしてビニールテープの右下角に房掛けを合わせネジで固定します。

この際、房掛けが垂直(窓枠と平行)になるよう注意してください。

これでカーテンの房掛けを見た目黄金比となるよう取り付ける手順は終了です。
美しく仕上げることができるのでぜひチャレンジしてみてください。

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