在宅勤務の防寒対策に「はんてん」はいかがでしょう?

hantenくらす
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実家の古民家の家財を整理していたら押し入れの奥から綿の入った「はんてん」が出て参りました。

果たして誰が着用していたものなのか。長年放置されていたらしく黴臭いので「おしゃれモード」で洗濯し、クローゼットに吊るしておきました。

さてそれから数ヵ月後、10月初旬だというのに関東地方は1ヵ月も先の気候に見舞われています。
パソコンの前に座っているとどうにも足先が冷えて仕様がないので、まずミニホットカーペットを取り出しまして椅子の前に敷きました。
しかしそれでもからだの冷えは収まらない。こんどは背中がスースーします。
そこで「ああ、あれだ」と思い出したのが、祖父か、祖母か、あるいは父が愛用していたであろう「はんてん」でした。

さっそく羽織ってみると、これが見事に温かい。
2ヵ所ある前の紐を固めの位置で縛ると、厚手の生地(ビロード?)で補強された襟元が締まり、首周りがしっかり防寒されます。
背中はもちろん、丈が長いので椅子に座ると腿まで綿の入った生地がかぶさり、保温効果を発揮。
袖が七分と短め、かつ大きく開いているのでデスク作業の邪魔になりません。手が自由に動かせるのでキーボードを打つのも楽。肩こりも起きにくいと思われます。
それでいて袖下は長く、綿の入った布がたっぷり用いられているので、脇が温められ、隙間風に悩まされることはありません。

まさに椅子に座りパソコンに向かわなくてはならない冬の在宅勤務にぴったりの普段着ではないかと思い至りました。
日本の風土で長年役立ってきた道具は知恵がつまっているものですね。この冬ははんてんで温かくのびのびデスクワークに取り組めそうです。

2022年1月24日追記:このはんてんは「おぶいこ」というのだそう。妹が産まれたとき祝いとして贈られたもので、おぶって(背負って)いる幼子と母親自身を温めるためのものだそうです。どうりでちょっと大きめなサイズだったわけです。母が教えてくれました。

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