庭のグランドカバーに休耕田からリュウノヒゲを採ってきた

ryunohige_saishu754px01くらす
この記事は約3分で読めます。

11月の小春日和。陽気に誘われ自家の休耕田にリュウノヒゲを採りに行きました。

この夏新築した実家の外構工事がようやく終了し、予算削減のため自分でやることにしたガーデニングの最初の取り組みです。

スポンサーリンク

タマリュウではなくリュウノヒゲ?

一般にグランドカバーの植え付けは葉が短く小ぶりなタマリュウが人気です。リュウノヒゲは株の大きさと緑色の濃さが醸す強い存在感を嫌う方がいらっしゃるかもしれませんが、小規模な土手の斜面の崩壊を防いだり、密集したのち雑草が生えるのを抑えたり、十分にその機能を発揮してくれます。

そのため昔は田の畔(くろ)や畑の脇、庭の植木の側などによく見かけたものでした。

じつは東京の家の玄関前の小さな庭に敷いた枕木や洋風レンガの間には実家の休耕田から採取したリュウノヒゲを植え込んであります。その育成経験から、今回実家のグランドカバーに採用することにしました。

バケツと小型のシャベルで

リュウノヒゲの採集に使う道具はバケツと小型のシャベルがあれば十分です。

ryunohige_saishu754px01

密集したエリアの端からシャベルを差し込み、1株1株の根を手でほぐしなら引き抜いていきます。

ryunohige_saishu754px02

最初は根が詰まり引き抜きにくかったりしますが、ほぐしていくうちにまとまった株がかんたんに取れるようになります。
小1時間ほどでバケツ一杯の量になりました。

ryunohige_saishu754px06

 

青紫色に変化する実

リュウノヒゲもタマリュウも夏に小さく白い花を咲かせ、秋から冬にかけて緑から濃い青紫色へと変化する実を付けます。

ryunohige_saishu754px05

幼いころ、初めてリュウノヒゲの色づいた実を見せられたとき、その不思議な色合いにとてもこころを惹かれた思い出があります。「リュウ」という名称がそこに演出効果を発揮したのは言うまでもないでしょう。

奇妙な光景

ryunohige_saishu754px04

初老の男が休耕田の片隅で地面にしゃがみ込み何やら草を掘っている。これはなかなかに奇妙な光景ですが、実際にやっている本人からするとなんとも素敵なひとときなのであります。もしかしたらこれが定年後の夢であったのではないかと思えるくらい。暖かくのどかに降りそそぐ秋の日差しは至福以外のなにものでもありません。

高さ50cmの斜面に

採取してきたリュウノヒゲはおよそ20cm間隔で家の前に植え込みました。

もともとの地面から50cm土盛りし、そこに家の基礎を作ったので、周囲に斜面ができてしまいます。そこをリュウノヒゲでカバーしようというわけです。

ryunohige_saishu754px07

採取してきたバケツ1杯の量で、ほぼこの面積を埋めることができました。

横の距離が長いので長い紐(今回は鳥よけのテグス)で直線をつくり、それにそって植えました。まず串に紐を縛り付け、端に差し込みます。その紐を反対側の端まで伸ばし、また串に巻き付け、ピンと張って差し込みます。多少のズレはご愛敬。目立つのははじめの2~3年です。やがて葉が茂り、さらに根が新たな芽を吹き、密集状態となります。

今回はもう11月に入っているのでとりあえず正面だけ。残りは来年3月になってからやろうと思います。

自分の手で庭を作っていく。せっかくならたのしまなくちゃね。

 

 

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.
タイトルとURLをコピーしました