ダイソー150円キャンドゥ100円の珪藻土コースターとセリア100円の吸水コースターを比べてみた

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ダイソー、キャンドゥ、セリアどれが買い?

抜群の吸水性でコップへの貼り付きを抑え、ブームを呼んでいる珪藻土コースター。

ダイソーで150円(税別)、キャンドゥで100円(税別)という破格の安さで販売されていると思ったら、セリアでは見た目珪藻土そっくりのセラミックでできた吸水コースターが100円(税別)で販売されていました。

いずれも中国製で、見た目ではその差がわかりません。そこで実際に使用して優劣を比べてみました。

結論から先にご報告すると

ダイソーの珪藻土コースター:16ポイント
軽さと吸水時の復元力、保水力が特徴。調度品としての存在感もあり「お客様用におすすめ」

キャンドゥの珪藻土コースター:15ポイント
長時間使用時の裏染みが不安も軽さとお手入れのしやすさで「ちょい置き普段使いにおすすめ」

セリアの吸水コースター:15ポイント
吸水スピードで圧倒的に勝るもお手入れに決め手を欠くため「ヘビーユース普段使いにおすすめ」

となりました。

各検証項目を最高5ポイント、合計20ポイント満点で評価しています。以下、その詳細をシェアします。

 

素材と形状、カラーバリエーション

ダイソーの珪藻土コースター

素材は「珪藻土・食物繊維・水酸化カルシウム」となっています。珪藻土は調湿の機能を持ち時間とともに自然に乾くのが特徴です。

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形状は売り場では正方形しか確認できませんでした。カラーは赤と青、緑でした。できれば白もほしかった。

(画像左)表面には外側に浅い溝が彫られており、水滴の流出を防ぐ配慮がなされています。後の実験でわかったのですが、瞬間的な吸水性にはやや不安がありました。

(画像中央)表面をアップで撮影した画像です。珪藻土らしいきれいな目が揃っています。品質の良さを感じます。

(画像右)裏面は無垢のまま。表面よりやや粗い感じはしますが、珪藻土の風合いがよく出て涼し気です。

 

キャンドゥの珪藻土コースター

素材は「珪藻土」となっています。

「珪藻土とは:植物性プランクトンが化石化したもので、古くから七輪、耐火煉瓦の原料や酒、ビールの濾過材、吸着、脱臭剤などとして幅広く利用されてきました。珪藻土には規則正しく配列した0.1~0.2ミクロンの無数の穴が開いています。この穴が呼吸をするように、湿度が高いときには水分を吸い、乾燥しているときは水分を放出したりすることで、優れた調湿効果を発揮」としっかりとした説明が添えられていました。

「ワレモノ」「天日干しや乾燥機の使用禁止」の注意がありました。「珪藻土が反り破損する恐れがある」とのこと。

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形状は売り場では正方形しか確認できませんでしたが、店員の方に聞くと「丸形もあるが売り切れ中」とのこと。丸形が人気なのですね。カラーは白のみを確認。ほかに「洗面所コップ置き用」というものがあり、こちらは正方形の赤と青がありました。

(画像左)表面はフラットです。ダイソーのものより滑らか。石膏像の表面のようです。ただ残念なのは大きく「Every day is beautiful」の文字が刻まれている点です。本当に必要だったのか、ちょっと疑問です。なにも入れないほうがクール。ターゲットのセンスをデザインが物語っているのが残念。

(画像中央)表面をアップで撮影した画像です。成型時にはがれたのでしょうか。一部凸凹になっています。

(画像右)裏面です。こちらも右上に成型の後のような凸凹が見られます。また右下の淵に0.5mmほどの欠けがありました。表面には文字の刻印がありますが、こちら側を表に使用すればスッキリ! エッジが表面より若干鋭くなっていますが、さほど気になりません。これはデザイン面で大きなアドバンテージです。

 

セリアの吸水コースター

素材は「セラミック」と「コルク材」となっています。セラミックスは珪藻土と異なり高温での焼成処理が施されています。一般に珪藻土よりも硬いとされています。

また微細な穴が無数に空いている多孔質セラミックスは吸水性に優れ、たとえば食品乾燥剤として用いられる「シリカゲル」もセラミックスの一種です。

ただしこちらにも「ワレモノ」「火の近くに置かない」「直火・電子レンジ・食器(洗い)乾燥機などの使用禁止」などの注意がありました。

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形状は売り場では正方形と丸形が確認できました。カラーは白のみでした。

(画像左)表面はフラットです。こちらにも「Happy cafe time」の文言があります。やや控えめに刻まれている点は評価すべきかもしれません。

(画像中央)表面をアップで撮影した画像です。滑らかな部分と刷毛でなぞったような部分があります。塗装でも施しているのでしょうか。

(画像右)裏面にはコルクが貼られています。テーブルにキズをつけないように、という配慮でしょう。好感が持てます。実際に使用するとコルクがクッションとなりコップの置き心地がよい印象です。

 

■ 素材とデザインの美しさで

ダイソーの珪藻土コースター:5点
キャンドゥの珪藻土コースター:3点
セリアの吸水コースター:4点

 

サイズと重さ

ダイソーの珪藻土コースター

サイズは約10×約10×約0.9cmとなっています。

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画像左がダイソーの珪藻土コースターです。しっかりとした厚みで安定感があります。ただしコップをうっかり端からはみ出して置いてしまうと、より倒れやすいデメリットも。

 

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重さは95gでした。

 

キャンドゥの珪藻土コースター

サイズは約95×95×6mmとなっています。ダイソー、セリアのものと比べると最も小さく、薄くできています。薄さは見た目の軽快さに通じるので、こちらのほうが好みという方もいらっしゃるでしょう。

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画像右がキャンドゥの珪藻土コースターです。セリアのものより1mm薄くできています。吸水部分の薄さはほぼ同じに見えますが、セリアのものは下にコルクが付いているぶん厚くなっています。

キャンドゥは接地面が密着しており、これが後に裏染みの不安をもたらします。

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重さは96gでした。ダイソーのものとほぼ同じ重さです。大きさ、厚さを考慮するとダイソーより珪藻土の密度が濃い(比重が重い)ことがわかります。

ダイソーの素材は珪藻土のほかに食物繊維や水酸化カルシウムが含まれていました。この差が密度(比重)の違いを生んでいるようです。

 

セリアの吸水コースター

サイズは約100×100×70mmとなっています。

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右がセリアの吸水コースターです。ダイソーと比べ約2mmの差は大きく感じられます。

 

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重さは111gでした。ダイソーに比べ薄いのに重い。たった16gの差ですが、手に持つと明らかに重く感じました。

1枚ではさほど影響はないかもしれませんが、お客様用として4枚、6枚と増えてくると、サーブするのにちょっと負担になるかもしれません。

 

■ コンパクトさ、軽さで

ダイソーの珪藻土コースター:3点
キャンドゥの珪藻土コースター:5点
セリアの吸水コースター:3点

 

吸水力

じつはコップを2時間ほど置き、表面の水滴が垂れた状態ではダイソー、キャンドゥ、セリアに大きな違いを見出すことはできませんでした。

通常の使用においては、いずれも、コップの底がコースターに貼り付くなどの問題は生じないと思われます。

しかし何かの弾みでコップから水がこぼれだしたとき、あるいは長時間、高湿度の状態でコップを置いたとき、コースターはしっかり吸水してくれるでしょうか。

吸水力の違いを明らかにするため以下の実験を行ってみました。

 

30mlの水をこぼしてみた

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▲ 水をこぼした直後の状態です。右のセリアは見る見る吸い取っていくのがわかりますが、左のダイソーは水が溜まっています。

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▲ 斜めから見るとその違いは明瞭です。珪藻土(キャンドゥより密度の薄いダイソーを使用)とセラミックでは、どうやらセラミックのほうが吸水スピードは格段に速いようです。

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▲ 3分後、左のダイソーも吸収し終えました。

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▲ 1時間後、左のダイソーは水のあとがわからなくなりましたが、右のセリアにはまだシミが残っています。

時間をおくと、珪藻土の調湿効果がよく働き、もとに戻る力が強いようです。

 

裏染みの目立つキャンドゥ

キャンドゥの珪藻土コースターにも通常より多めの水をこぼしてみました。

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画像左から右の状態になるまでおよそ20秒経過しています。やはり珪藻土の特徴でしょうか、直後の吸水にじれったさを覚えました。

しかしキャンドゥの場合、別の点で問題がありました。

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およそ1分ほどで裏側にまで水が染み出てきてしまったのです。それは接地面の下を濡らすほどの量でした。

ほぼ同じ薄さのセリアの吸水コースターの場合、下にコルクが貼られているので、このようなことはありません。

一時的な水量の問題というより、長時間の使用にまで不安が及ぶ結果となってしまいました。

 

■ 吸水スピード、復元力、保水力で

ダイソーの珪藻土コースター:4点
キャンドゥの珪藻土コースター:3点
セリアの吸水コースター:4点

 

お手入れ

ダイソーの珪藻土コースター

説明書きには「吸水力が落ちた場合は紙やすりなどで薄く削る」「夏場は2週間、冬場は1週間に一度陰干し」「洗剤を使用しない」とありました。

 

キャンドゥの珪藻土コースター

説明書きには「乾燥は風通しのよい場所で陰干し」「汚れは布巾などで拭き取るか、流水で軽く洗い流す」「界面活性剤入りの洗剤で洗うと目詰まりを起こし吸水力が落ちる」「吸水力が落ちた場合は紙やすり(400番程度)程度で薄く削る」とありました。

 

珪藻土コースターのお手入れ

珪藻土コースターのお手入れ時の特徴として

[1] 陰干し
[2] 洗剤不可
[3] 紙やすり

が共通しています。

 

珪藻土のシミ対策は?

では何度も使用した珪藻土コースターの表面にジュースや麦茶などのシミができてしまったときはどうしたらよいのでしょう。

漂白剤が思い浮かびますが、台所用の液体塩素系漂白剤、衣類(色柄物)用の液体酸素系漂白剤には界面活性剤の入っているものが多く「洗剤」の一種として使用を控えたほうがよいようです。

柔らかい布で拭き取り、しっかり陰干し乾燥した後、紙やすりで削るほかなさそうです。

 

珪藻土のカビ対策は?

乾燥を怠ると珪藻土コースターの裏側にカビが発生することがあります。

「カビキラー」や「カビハイター」などのカビ取りスプレーにも界面活性剤が入っています。

カビ退治には消毒用のエタノールスプレー(濃度80%程度)が効果的です。

どうしても除去できない場合はやはり紙やすりで削りましょう。

 

セリアの吸水コースター

説明書きには「乾燥させる場合は自然乾燥又は天日乾燥」「表面に付着した汚れはタオルに中性洗剤をつけ軽くたたくように拭き取り、最後に水で濡らしたタオルできれいに拭き取る」「コーヒー、お茶等が付着すると染みとなる」とありました。

珪藻土コースターと比べると「陰干し」ではなく「天日乾燥」が推奨されています。

また「中性洗剤」は市販されているものの多くが界面活性剤入りなので、それをよしとしている点で大きな違いがあります。

[1] 天日乾燥

[2] 中性ならば洗剤可

 

セラミックのシミ、カビ対策は?

吸水性の高いセラミックスの場合、中性洗剤や水による拭き取り以外に手立てがないようです。日ごろからのこまめなお手入れが重要です。

 

■ お手入れのしやすさで

ダイソーの珪藻土コースター:4点
キャンドゥの珪藻土コースター:4点
セリアの吸水コースター:4点

 

以上「ダイソー150円キャンドゥ100円の珪藻土コースターとセリア100円の吸水コースターを比べてみた」でした。それぞれに注目すべきポイントがあるので、用途に応じて最適なものお選びください。

 

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