スーツケースは粗大ごみ?分別ごみ袋サイズに解体してみた!

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古いスーツケースが納戸の奥で数十年も眠っていました。このまましまっておくには大きすぎるし、もう使うこともないだろうと考え処分することにしました。

 

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粗大ごみの料金は1000円または500円分

ごみとして出す場合、普通なら粗大ごみでしょう。
僕の住む市では戸別回収で、最低1000円のポイント券を購入しなくてはなりません。

1回の収集につき、最低10ポイント(1,000円)券

出典:武蔵野市ホームページ 粗大ごみの出しかた

スーツケースのサイズから消費するのは5ポイントです。

最長辺と2番目に長い辺の合計:135センチメートル超え180センチメートル以下 5ポイント

出典:武蔵野市ホームページ 粗大ごみの出しかた

でもルールによって、もう5ポイント分の粗大ごみが発生するのを待つか、いっきに10ポイント消費して回収してもらう必要があります。

 

ごみ袋に入れて出したら2枚160円から

もしもこれを通常の家庭ごみ回収のシステムに乗せたら、コストはどれくらいでしょう。

市指定のゴミ袋大(40リットル相当)は10枚1組800円です。燃やすごみと燃やさないごみに分別し2枚使用したとしても160円で済みます。なるほど、解体できれば大きく節約できるわけです。

というわけでさっそく挑戦してみました。

注意
今回は古いタイプのスーツケースであり、最新のものと構造が異なる場合があります。必ず最後までご覧になり、ご自分のスーツケースに適用できるか十分ご検討ください。

 

使用した道具はこれ

スーツケースを解体するのに今回使用した道具を先にご紹介しておきます。いずれも近くのスーパー西友のDIYコーナーで購入してきた普及品です。

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・製材用ののこぎり:刃の短いものが使いやすいです
・金属用ののこぎり:細目と粗目がセットになっています
・プラスドライバー:一般的な2号サイズのものです
・キッチンバサミ:硬い物に使うためキッチンからのお下がり品です

僕は解体・解体好きなので常備している道具です。よい運動になるし、ストレス解消にもなるのでおすすめですよ。興味のある方は備えておいて損はありません。

 

のこぎりの刃は立つの?

まず気がかりだったのは、そもそもスーツケースはのこぎりで切れるものなの?という基本的なことでした。セキュリティが重要なアイテムなので、盗難にあっても大丈夫なようにのこぎり程度では刃が立たないのではと思ったのです。

しかし、意外や意外! かんたんに刃が入るではありませんか。

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しかしあるところまでいくと金属に当たったような音がして先に進めません。

裏返して確かめると

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なるほどスーツケースをキャリーケースとして使用する際、取っ手部分から引き延ばす金属棒が格納されていました。

 

水平に切り分けよう

金属棒がじゃまなので、作戦を変更します。

とりえずスーツケースを水平方向にふたつに切り分けることにしました。ざっと見たところ金属に当たる部分がないからです。

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水平角から刃を入れ切っていきます。

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最初に入れた切れ目を下まで伸ばし、水平の切れ目と合流させると作業がしやすくなります。

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作戦は大成功。まっぷたつに解体することができました。でもこれだけではまだまだ40リットルのごみ袋に入りません。さらに解体する必要があります。

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ちなみに構造を確かめると僕のスーツケースの場合、外側はプラスチック(太く見えるのは緩衝用のゴム)、中はウレタンとファブリック。のこぎりでかんたんに切れるわけでした。

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金属の棒を抜く

さてここで最初にぶつかった金属棒に戻ります。これを取り除かなくてはさらに小さくできません。

幸い水平に切断したことでウレタンとファブリックの部分を取り除くことができました

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上の画像の右部分を手で押し広げると金属の棒はかんたんに抜けました。

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しかし反対側が抜けません。4ヵ所ネジ止めされているので試しにこれを取り除いてみます。

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すると取って部分もろともスルスルと抜けました。

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金属棒がなくなったので、ふたつに切り分けることができるようになりました。そうすれば市指定のごみ袋に入れられます。

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金属フレームをよけて反対側を切断

つぎに水平に分けた反対側を解体します。こちらにはスーツケースの強度を担保する金属のフレームがついているので、まずそれを取り除きます。

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前述の要領で水平に切っていきます。しかしここでは内側の金属の突起に注意。下の画像では刃を入れなおしたあとが見えますが、最初はそれに気付かなかったためです。

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このように金属の突起を逃げて切ります。

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反対側の4分の1が切り取れました。

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この要領でプラスチック部分を取り除き金属のプレーム部分だけにします。

 

金属フレームを切断し、折り曲げる

金属のフレームだけになったら、蝶番の横を切断します。下の画像ではフレームがひとつに見えますが、じつはふたつの蓋が合った状態です。

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まず細い蓋の金属フレームから切断します。

 

金属フレームは下の画像のようにH形状によって強度が保たれています。ここをしっかり切断することが解体のコツです。

 

細い蓋の金属フレームが切断できました。

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両側を切断し、分離できました。

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切断した先から両側を折り曲げれば、このとおり。ここはちょっと力が必要なところです。

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同じ要領で太い蓋の金属フレームの切断に取り掛かります。

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蝶番でつながっていた細い蓋の金属フレームがすでに取り除かれているので、ここは1ヵ所だけ切断すればOK。

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切断した部分をつかみ、折り曲げれば、このとおり。

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スーツケースを分別ごみ2袋に

仕上げに燃やすごみと燃やさないごみにハサミで分別。

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全体の分量は40リットル1袋に余裕でまとめられますが、分別しなくてはならないので2袋に。それでもゴミ出しのコストは80円の袋2枚160円ですみました。もちろんこのままゴミに出すのはもったいないので家から出たほかのごみも隙間に詰めました。

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スーツケースを解体し終えた感想

解体に要した時間はおよそ80分。さすがに相応の労力はかかりますが、目からウロコだったのはスーツケースは家庭で解体できるということ。半信半疑でスタートしたものの見事分別ごみにできました。

粗大ごみとして出す以外に、リサイクル屋さんやネットオークションに出すという手もありますが、もろもろの手間を考慮すると解体という手段も十分候補に入るのではと思いました。

休日にちょうどよいひと汗タイム。立派な仕事をこなした後なのでビールも堂々と空けられる。そんなご褒美もついてきますしね。

 

 

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