僕は乱視と近眼です。仕事柄、パソコンに向かうことが多く、年齢を重ねるにつれ近眼がひどくなり、およそ10年に一度のペースで新しいメガネをつくってきました。運転免許証の更新で視力検査に挑むのに同じメガネは2回までが限度だったからです。
新調したメガネは車を運転する際に使用します。そしてそれまで使っていたメガネはパソコン用に下がります。さらに従来パソコン用だったものはテレビ用になります。はたしてそれがメガネの正しい使用方法なのか、おそらく間違っているのでしょうが、根が吝嗇のため、愛用品がなかなか捨てられません。ずるずると使い続けるうちに妙な役割分担ができたしだいです。
パッドが変色し金具にサビ!
さて下の画像のメガネ。こちらは現役最古参のテレビ用で、30年近くも前に購入したものです。
赤丸で示した鼻あて(鼻パッド)はセピア色に変色し、付け根の金具には緑色のサビさえ浮かんでいます。しかも先日、ティッシュで汚れをふき取ろうとしたら、シリコンが劣化しもろくなっていたのか、一部が割れて欠け落ちてしまいました。鋭利になった部分が鼻に当たって痛く、まことに具合がよろしくありません。
こうなるともう鼻あて(鼻パッド)を交換する以外に解決法はない。たぶん購入店に持ち込めば無料で交換してくれるはず――格安店が出現する前の時代のチェーン店でフレームが決して安いものではなかったのでたぶん――ですが、さすが30年前となると、おそらく「お前誰?」状態になると思われ、さらにレンズ交換、買い換えをセールスされる可能性大で、とても修理を依頼する気になりません。
しかし捨ててしまうのも惜しい話です。
そこでここは一念発起。自分で交換修理してみることにしました。
鼻あての付け根の部分を見るとネジ(下の画像赤丸内)で止められています。これを外せば鼻あてが交換できるはず。そんな見当をつけ、まずはAmazonに作業道具と交換部品がないか当たってみました。
修理用の製品が売っていた
するとピッタンコな商品がありました。
①メガネ用精密ドライバー(Amazonのご案内は後述)
ペンタイプになっていて、緑色の部分は着脱式。片側がプラスドライバーサイズNO.00、片側がマイナスドライバーサイズ1.8mmのリバーシブルです。ペンの反対側はナット用で2.2mm六角形、2.2~2.5mmヘックスローブ(六角星)型いずれにも対応。合計4タイプのネジに対応します。今回の交換ではプラスドライバーサイズNO.00を使用しました。
②鼻パッド(Amazonのご案内は後述)
シリコンタイプの「箱蝶大[銀色] 」というものが2ペアで販売されていました。ほかに「箱蝶小」というタイプもありましたが、僕は顔が大きいので「大」サイズにしてみました。
こんな工具もあると便利
そして実際に作業をしてみて気づいたのですが、ネジの取り外しに小型のラジオペンチ(ピンセット可)、そして鼻パッドの付け根の掃除に先の尖った工具(コンパスの針可)が便利でした。
修理は意外とかんたんだった
鼻パッドの交換はとてもかんたんです。まず付け根のネジをメガネ用精密ドライバーで取り外します。ネジ穴が小さいのでドライバーを強めに押し当てるのがコツです。下の画像はメガネを置いた状態で作業していますが、これは撮影の都合で、実際は左手でしっかり持ちドライバーを当てやすくします。またネジが抜けきらない場合はラジオペンチを使うとかんたんにつまみ取ることができます。
ネジを抜くと固定されていた鼻パッドを金具から抜き取ることができます。
左右の鼻パッドを取り外しました。ネジは再利用するので捨てずにとっておきます。メガネ側の根元の金具は先の尖った工具でゴミを掻き出し掃除しておきましょう。汚れがしつこい場合は使い古しの歯ブラシに中性洗剤をつけ洗い流してもOK。
つぎは鼻パッドの取りつけです。取り外しと逆の要領で作業します。精密ドライバーの先にネジをつけ、鼻パッドの金具を差し込んだ穴に半分ほど挿入し、回します。
左右の鼻パッドがきれいに交換できました。
今回購入した鼻パッドは2ペアセットだったので、1ペア分残っています。つぎのメガネの交換用に大切にとっておきます。
まとめ
今回の鼻パッド交換修理に要した費用は精密ドライバーと鼻パッドで合計約900円。愛着のあるメガネの寿命を伸ばすことができたことを思うと決して高い出費ではないと思っています。あなたも、もしよかったらご自分で直してみませんか。
ご紹介した精密ドライバーと鼻パッドはAmazonで購入しました。
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