実家には3本のドラム缶があり、そのうち1本には灯油が、1本には軽油が、それぞれ3分の1程度入っていました。
もう10年以上、石油ストーブは使っていません。農機具ときたら20年以上です。どちらも相当古くなっており、使用に耐え得るものではありません。
さらに納屋にはあちらこちらに廃油が保管されています。
大きな缶に入っているものだけでなく、ポツンと置かれた一升瓶も数本発見。
このまま放置しておいても何の益もなく、いずれ処分しなくてはならないものです。せっかく実家に帰ってきたのだから息子世代に迷惑をかけないため、元気なうちに僕が処分しておくのが筋と考えました。
セルフ式スタンドに回収を断られる
そこでまず市のホームページでゴミ処理の手引きを見ました。
「ガソリン ・軽油 ・灯油等」は「ガソリンスタンドに相談」とのことです。
そこでまず行きつけのセルフ式ガソリンスタンドに電話してみました。
すると「回収していない」との回答でした。セルフですからね。サービスは最小限でしょうからある程度予想はしていました。
つぎに草刈機の混合燃料を作成するため金属タンクに入れてもらっているガソリンスタンドに問い合わせてみました。こうしたスタンドは減る一方で、遠くまで出向かなくてはなりません。年に2回程度しか利用しないため、とても馴染みとは言い難い関係です。断られてしまうかも、とびくびくしていましたが、よい返事をいただきました。
冒頭で申し上げた量は多すぎてスタンドでは回収し切れない。ついてはそのスタンドで利用している回収・処理の専門会社を紹介してくれるというものでした。
セルフ式でもそうした対応ならできたはずなのに無駄なサービスと捉えていたのか、親切にしてもらったおかげで、前者の対応にちょっと残念な気持ちになりました。
タンク車がルート途中で無料回収
さて、2社ご紹介いただき、電話をした最初の会社さんにさっそく快諾いただきました。紹介元のガソリンスタンドの名を申し上げると、担当営業の方につないでいただき、タンク車で定期回収しているドライバーさんを手配してくださいました。
毎週決まった曜日に近隣の複数のガソリンスタンドを回っているので、その途上に立ち寄ってくださるとのことでした。
驚いたのは、それが無料だったことです。でっきり処分費用を支払うものと思い込んでいました。後日、このことをつれあいに話すと「本当は買い取り料金がもらえたかもよ」と言い出したので「とにかく引き取ってもらえただけで大助かりなのに罰当たりなことを言うものではない」と一蹴しました。本当にありがたいサービスです。
その日のうちにドライバーさんから直接電話をいただき、日時の都合を相談した結果1ヵ月後の回収が決まりました。
ちなみに「水が混入していないこと」「薬品類は回収できないこと」などの説明がありました。
ホースは20mの距離まで
回収当日、約束の時間より30分早く4トンのタンク車が到着しました。
量のかさ張るドラム缶のそばまで大型車は近寄ることができません。事前にホースは20メートルまで伸ばすことができると聞いていたので、前日のうちに10メートル付近の場所に集めておきました。ドラム缶は斜めにして回転させることで移動できます。
ただ実際は5メートル付近までタンク車が到着してから移動しました。家庭菜園の中央をホースが横たわることになるので、ドライバーさんが気を使い、それを避けた場所にしたかったようです。移動はドライバーさんも手伝ってくださいました。
大きな缶からホースで吸いながら
灯油や軽油、廃油などは別々に回収するのかと予想していました。しかし実際はぜんぶ丸ごとホースで吸引しました。
ドラム缶の場合、ホースを直接入れることで回収可能です。しかし一斗缶や一升瓶などの小分けのものはどうするのだろうと心配しました。
そこはドライバーさんも手慣れたもので、大きな缶のフタをマイナスドライバーでこじ開け、そこにホースを入れ、廃油などをつぎつぎ投入することで吸い込めるようにしました。
すべてを吸い込むのにたぶん10分も掛からなかったように思います。あっという間に作業を終え、とくに引き取り伝票などにサインを求められることなく、爽やかな笑顔を残して去っていかれました。
まとめ
古い灯油・軽油、廃油の処分は気が抜けるほどかんたんです。ガソリンスタンドに持ち込める量を超えていても大丈夫。相談先のガソリンスタンドが利用している回収・処分専門会社さんを紹介してもらいましょう。無料で回収していただけます。
コメント