単管パイプとクランプでキウイ棚をひとりで作ってみた

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ゴールドキウイでその甘さにはまり、いまではすっかりキウイ好きになりました。ぜひとも自分で育ててみたいと思い、昨年11月ゴールドの雌と雄の苗を購入。春になり雌木が根付いたようなので本格的な棚が欲しくなりました。

キウイ棚づくりの具体的な工程はこちらのサイトがたいへん参考になりました。

 https://inakasensei.com/kiwi-tana

ただ実際に作ってみて、ああここは注意した方がいいなという点がいくつかあったので、こちらではそこに絞って解説します。
このページを読んでみてキウイ棚の作成が可能かどうかをご判断いただいたのち、リンク先をご覧いただくとより確実な棚作りができるかと思います。

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単管パイプと人手が問題

当初問題となったのが単管パイプの準備とひとりでの組み立てでした。

単会パイプをどうやって運ぶ?

自家用車

わが家にはごく普通の小型乗用車しかなく、室内に積み込むとすると長さ2.5mサイズのものがせいぜい3本程度でした。
何回かに分けて運ぶ必要があります。

ホームセンター貸し出しの軽トラック

ホームセンターによっては運搬用に軽トラックの貸し出しを行っています。「南京結び」というロープでの固定方法を用いれば長いパイプも安全に運ぶことができます。

こちらのYouTubeがたいへん参考になります。

 https://www.youtube.com/watch?v=yyxFBnDSVD0

ホームセンターの通販

コメリのネット通販では長さ2mサイズまで注文本数に関わらず税込み購入金額1万円以上であれば送料無料です。
ただし4tトラックでの配送のため搬入路の道幅4m以下、曲がれないなどの場合「不可」となるので注意が必要です。

 https://www.komeri.com/disp/CKmSfGoodsPageMain_001.jsp?GOODS_NO=47583

専門業者の通販

2mを超える長さとなるとホームセンターで宅配してくれるところはありませんでした。専門の資材業者に依頼する手もありますが、相当な配送料が徴収されます。今回のキウイ棚1個の制作にはコスト面でおすすめできません。

自分ひとりで組み立てたいのだが?

キウイ棚の組み立て方のノウハウをネットで調べると、やはり二人以上での作業が推奨されています。しかし当方はどうしても人手が足りません。
自分ひとりでなんとかならないか、と思案した結果、単管パイプ同士を結ぶクランプは今回の場合直角に交差する直交型をメインで用いますが1個だけ自在型をプラスしておけば役立つのではないかと考えました。

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自在型はこの固定部分が自由に回転するようになっています。


片側を自在型で仮留めしておけば上下方向に自由に動かせます。あとは反対側を直交型で留め、その後自在型を直交型に交換すれば横棒を取り付けることができるはず。
これでひとり作業の見込みが立ちました。
なお、実際に取り付けてみたところ、自在型が不要になるくらいかんたんに解決しました。それについては後ほど。

単管パイプを購入するつもりが

当初の計画では単管パイプ2.5mを9本、2mを4本購入し、支柱に6本、横棒に7本使用する予定でした。支柱を40cm地面に埋めれば高さ2m弱×幅4m弱×奥行2.3m程度のものができそうです。
強度を保つため筋交い用の短い1mサイズの単管パイプも8本から14本必要かと思われましたが、支柱の土台をしっかりつくれば不要という情報があったので、筋交いは設けないことにしました。

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ところが、なんとわが実家の物置小屋の軒下に中古の単管パイプが積んであるではないですか。おそらく父が手に入れたものと思われますが、どこからどうやって何の目的で積んでおいたのかはまったく不明。いくぶんさび付いたものがあるものの、10年~20年は十分用途に耐えるものでした。
いくつか選り出してみると

単管パイプ 4m×2本
単管パイプ 3m×5本(3本を横棒に、2本を支柱に)
単管パイプ 2.5m×4本(支柱に、足りない2本は3mを使用)

が準備出来ました。
予定を変更し中古の単管パイプで組み立てることにしました。
実際に作ってみると強度を保ちながら思いのほか大きな棚が出来上がりました。

ひとりで組み立てられた

当初問題だったのは4mサイズの単管パイプをどうやって水平に差し渡すかでしたが、3mサイズの短い横棒を1本先に支柱に固定し、その上に片側を乗せ、もう片方を直交型クランプで支柱に固定すればよいだけでした。

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では最初の3mサイズの短い横棒はどうやって2本の支柱に差し渡すか。これは前述のとおり自在型クランプで片方を仮留めし、もう片方を持ち上げるという手を考えていました。
でも実際に組んでみると直交型クランプのパイプ受けの部分に置くことができました。

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クランプの受け部分にパイプを置く。

クランプのみを2本の支柱のそれぞれに仮止めし、3mサイズの単管パイプをゆっくり持ち上げ、左右のパイプ受けに置きます。そして片方を固定し、もう片方で水平をとりながら固定すればよいのです。

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片方ずつボルトで固定していく。

ちなみにホームセンターで購入してきたクランプはつぎのとおり。

直交型クランプ 12個(単管パイプ4m×2本を使用した場合)
自在型クランプ 1個(ひとり作業用にと購入しましたが結果的に不要でした)

クランプの固定にスパナが必要

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サイズ17のスパナ。

工事現場の足場の組み立てなどで単管パイプを固定する際、職人が専用の道具を使いネジネジしている風景を見ます。たくさんのクランプを取り付けなくてはならないので作業を効率的に進めるには必須の道具なのでしょう。

しかし今回はキウイ棚1個の制作。高価な専用道具を購入するのはもったいないです。
そこで普通のスパナを使用することにしました。
サイズは「17(二面幅17mm)」のものです。
これ1本で十分作業を進めることができました。

水平器はあったほうがよいが

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水準器を当てるとちょっと左が高いようです。

支柱を垂直に、そして横棒を水平に。強度を保つために必要な要素です。そこで本格的な水平器が活躍しますが、なければわざわざ購入しなくても代替えの方法はあります。


水平を取るにはスマホのアプリが使用できます。
たとえばAndroidであれば「Bubble水準器」がおすすめです。水平であることが確認できるとブザーで知らせてくれるので作業がはかどります。

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水準器がおうちにない方はアプリという手も。

また垂直を取るにはアプリも使えますが、裁縫糸で五円玉硬貨をぶら下げ計測することが可能です。五円玉が単管パイプの中心に沿って接触すれば垂直です。

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五円玉を裁縫糸でぶら下げます。。

なるべく直角な長方形に

支柱の位置を決める際は支柱間の距離が等しくなるようメジャーできちんと計測しながら作業を進めましょう。
また直角な長方形ではなく平行四辺形になる恐れがあります。支柱の位置を仮決めしたら、必ず横棒を地面に置き、縦横がほぼ直角に交差することを確認しておきましょう。

じつはこれがなかなか難しく、位置決めの段階で直角の長方形を作っても、最終的に横棒を支柱に固定する際に片側の支柱から引っ張りすぎて斜めになってしまいました。クランプを緩め調整するなどの作業は覚悟しておいたほうがよいようです。

斜面に棚を作るときに注意

支柱を固定するための穴の深さも注意が必要です。すべて40cmの深さで統一(一部3mの単管パイプでは90cmの深さ)するつもりでしたが、作業の途中でどうも支柱の高さが揃っていないことに気づきました。よく見ると、地面が斜めになっていたのです。幅約4mの横棒で東側が下がっているように見えました。

このまま横棒を水平に据えると、横棒から上の支柱の高さが明らかに違って見えてしまいます。具体的には東側の出っ張りが少ない。

そこで見映えをよくするため、東側の支柱2本は浅く埋めました。棚の完成後地面が水平になるよう土盛りし、浅くなってしまった2本の土台の強度を補強する計画です。

しかし結果はバラバラ。気にするあまりむしろ東側ほうが高くなりすぎてしまったようです。ここはもう少し慎重に穴の深さを調節すべきでした。

コンクリートブロックの土台

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支柱の強度を高めるため、半サイズのコックリートブロックの穴にパイプを立て、コンクリートで固めます。

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そのためには垂直に立て、コンクリートが固まるまで固定しておく必要があります。わが家は単会パイプ2.5mは倉庫の軒が利用できましたが、3mはさすがに事前に固定することはできませんでした。

仕方なく地面に挿した後、コンクリートブロックを上から通した後コンクリートを流し込むことにしました。さすがに90cmも地面に入っているのですぐに土を被せれば垂直に固定することは可能です。コンクリートは乾燥ではなく「水和反応」という化学反応で固まるので、すぐに土を被せても心配いりません。

なお地面にコンクリートブロックとつながった単管パイプを固定する際は下に小石などのガラを敷いておくとより強度が保てます。

半サイズのコンクリートブロックは、YouTubeで通常サイズを半分に割る方法が紹介されていましたが、とてもじゃないけど素人には難しすぎました。決して高価なものではないのでホームセンターで最初から半サイズのものを購入するのが確実です。

ホームセンターのコンクリートブロックの売り場には厚さのことなる2種類が置かれていました。通常サイズの単管パイプの土台にするには厚手のものを購入しないと、穴にパイプが通りません。ここも注意が必要です。

材料費のめやす

今回は単管パイプがすべて家にありました。それでは参考にならないので、冒頭でご報告してあるように単管パイプを新たに購入した場合として試算してみます。

ホームセンターで購入する際の目安としてお役立てください。

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単管パイプ 2m 979円×4本 3,916円
単管パイプ 2.5m 1254円×9本 11,286円
直行型クランプ 165円×14個 2,310円
キャップ 42円×6個 168円
ドライ生コン(砕石入り)20㎏ 548円
ブロックC種12cm(2分の1サイズ) 152円×6個 912円

合計 19,140円(金額はすべて税込)

作業に必要な脚立、スパナ、水準器(無料アプリ可)、スコップ、メジャー等はご自宅にあるものとします。

作業日数はコンクリートの養生等を含め10日間ほどかかりましたが、約2万円で丈夫なキウイ棚が作れるので、園芸&DIYの趣味の時間としてぜったいおすすめです。

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