西友のミネラルウォーターが激安なので理由を調べたらなるほどお買い得だった!

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一番近いスーパーが西友なので、生協以外の日用品はだいたいそこで購入しています。その定番の一つがミネラルウォーターです。災害時に備えストックしておきたい、という連れ合いのたっての願いにより、わが家にはだいたい10数本が常備されています。それ以外にも4リットルのペットボトルで二十数本の水道水がストックされていますが、そちらはまた別の機会にご紹介しましょう。

で、賞味期限が切れるおよそ2年に一度のタイミングでストックされているミネラルウォーターの消費キャンペーンが始まり、それに伴っての新たな仕入れキャンペーンが実施されます。なにせ重さが重さですから、たいがい買い物係は僕と決まっており、昨日丈夫なエコバッグを携え西友に向かったのでありました。

2019年9月1日追記

ミネラルウォーターの賞味期限・消費期限については蒸発により計量法での商品としての規定が満たなくなるためであることが理由と知られるようになりました。最近テレビでも繰り返し取り上げられていますね。この記事はそうした賞味期限について説明するものではありません。わが家は古い習慣がなかなか抜けないため、それでもなんだか気持ち悪い。蒸発するということは外部の空気が取り込まれるということですから。そこで今でも2年に一度入れ替えているのです。この記事は個人的な生活態度について表明しているにすぎません。大変ご親切な方からご指摘いただいたので追記しておきますね。

 

そこでびっくりしたのがミネラルウォーターの価格でした。従来はサントリーの「南アルプスの天然水」(以下南アルプス)が税込みで80円台とお得感があり定番でしたが、西友のプライベートブランド「みなさまのお墨付き」の「富士山系の天然水」(以下富士山系)がなんと税別68円、税込み73円(2017年6月時点)で販売されていたのです。あまりの衝撃に売り場で小躍りし、思わず4本も買ってしまいました。

しかし、どうも安さの理由が気になります。そこで今日、あらためて西友に行き「南アルプス」を買い求めてまいりました。両者を比べてみて再度びっくり。やはり安いにはそれなりの理由があったのです。そしてその理由は僕のようなニーズにとってはがっかりだけど、別のニーズならぜんぜん気にならないし、むしろ超お買い得な商品であることに気づいたのでした。

 

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安さのヒミツは賞味期限だった

両者を比較しすぐ判明したのは賞味期限の違いでした。「富士山系」は来年の5月までと書かれていました。一方「南アルプス」は再来年の3月までとされています。賞味期限が前者はおよそ1年、後者はおよそ2年と倍の開きがありました。

これは長期間のストックには「南アルプス」が向いているということです。この時点で僕は大失敗を犯してしまったことに気づいたのでした。わが家のニーズはもしもの災害用のストックです。2年間の必要量を比べると「富士山系」は倍の数となってしまいます。明らかに総金額で損をするわけです。

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なんで売り場で賞味期限を確かめなかった!俺!

 

でも毎日天然水を飲む人ならどうよ

しかし、しかしです。転んでもただでは起きないそらより。災害ストック用ではなく日常の飲料用、たとえばウイスキーや焼酎の水割り用に毎日消費するなら別の尺度で見る必要があるぞ、と考えを改めます。

そして次のような比較表をつくってみました。

 

商品名富士山系の天然水南アルプスの天然水
価格 68円(税別) 78円(税別)
容量 2リットル 2リットル
賞味期限 2018年5月16日 2019年3月
産地 富士山麓:山梨県南都留郡山中湖村(*1) 南アルプス:山梨県北杜市白洲町
地層 玄武岩層 花崗岩層
ph値 7.8 約7
硬度 44mg/L(軟水) 約30mg/L(軟水)
ナトリウム 0.4mg(*2) 0.4~1.0mg(*3)
カリウム 0.15mg(*2) 0.1~0.5mg(*3)
カルシウム 1.1mg(*2) 0.6~1.5mg(*3)
マグネシウム 0.39mg(*2) 0.1~0.3mg(*3)
パナジウム 50μg/L 不明

*1:標高約1000mの高地で汲み上げた伏流水を10ナノメートル(1mmの10万分の1)の精密フィルターで非加熱ろ過  *2:100ml当たりの値、推定値 *3:100ml当たりの値

 

価格、賞味期限以外の主な項目に注目してみます。

【地層】

「富士山系」は玄武岩層です。一方「南アルプス」は花崗岩層です。どちらも火成岩の一種で、玄武岩は花崗岩よりも酸性度が低く比重が高い(固く締まっている)ものとなっています。

【ph値】

地層の違いはph値として現れているようです。どちらも中性ではありますが、玄武岩層の「富士山系」のほうが、ややアルカリ系に寄っています。

【硬度】

どちらもいわゆる軟水の部類に入りますが、「富士山系」は1リットル中44mgの硬度がある一方、「南アルプス」は1リットル中約30mgの硬度です。硬度は主にカルシウムとマグネシウムの量により算定されます。数値上は「富士山系」の方がややしっかりした飲みごたえがあるようです。ただ実際に飲み比べてみると、違いはわかりませんでした。ちなみにヨーロッパの代表的なミネラルウォーターであるエビアンは304mg/Lで硬水の部類に入ります。また東京都水道局では「水質管理目標設定項目として、おいしさの面から10〜100mg/Lが設定」されているそうです。

【マグネシウム】

硬度の算定の基準となるカルシウムとマグネシウムはどちらもミネラルと呼ばれます。「富士山系」と「南アルプス」を比べるとカルシウム量ではさほど変わりませんが、マグネシウム量では明らかに前者が勝っています。1本分2リットルでは1.8mg分多くミネラルが摂取できる計算です。

【パナジウム】

 

パナジウムの健康面でのメリットは明確ではありません。ウィキペディアによると「ラットを使った研究でインスリンに似た働きをする(血糖値を下げる)ことが示唆され」ているそうです。「富士山系」ではわずかながらパナジウムが検出されています。

以上を総合すると

「富士山系」は「ややアルカリ系」「やや硬度が高い(数字上は喉ごしがよい)」「ミネラルが多い」「パナジウムが含まれている」

という特徴があります。

さて、これをどう評価するか。僕は毎日飲むならちょっと魅力的かもしれないと思えます。だとすれば、その上値段が安いのですから、断然お買い得となりませんか。つまり災害ストック用としては損をしたが、別の視点では得でもあったのです。そういうわけで西友の「富士山系の天然水」。毎日飲む人におススメです。

 

コメント

  1. みゆ より:

    水の賞味期限は計量法に定められた記載容量を保っておくことができる期限なので、賞味期限が短いものを買ったとしても品質には問題ないと思います
    https://www.sankei.com/premium/news/180703/prm1807030003-n1.html

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