食品用ラップフィルムとしてよく見かけるSラップとKラップ(優劣を記述するのでここでは匿名とします)。スーパーでは同じサイズ、同じ巻き距離が同じ値段で販売されているため、どちらにしようか、ちょっと迷いませんか。
つれあいと暮らしていたころはKラップを使っていなかったので、とくに感じるところはなかったのですが、実家で母と同居するようになりKラップの使いにくさに首をかしげることになりました。
芯に巻き付いて直せない
以前から実家に帰ると母がよく「ラップが芯に巻きついてはがせない」と言っていました。料理は母に任せていたので、高齢になり手先が鈍くなったんだな、とくらいにしか思っていませんでした。見ればKラップが数本転がっています。それらは巻きついたフィルムの修復をあきらた使用半ばのものでした。
僕は1本を手に取り、フィルムをはがしに取り掛かります。しかしこれが難儀を極めました。まず一度縦に切れ目が入ってしまうと、超極薄のためか、どんどん縦に裂け、残りが芯に密着しなかなか横1枚に戻せないのです。
つぎに縦の切れ目の出発点が見つけられない。これも極薄なので当然です。指の腹でなでても、粘着テープを試しても、何層にも入った切れ目をはがすことができません。
結果、時間とラップを大いに無駄にすることになるのでした。
使おうとすると戻っていく
なぜこんなことになるのだろうと、Kラップをしばらく注意して使っていると、その原因がわかりました。
使おうと切り口の挟まっている刃をいったん浮かせると静電気によるものなのかフィルムの端の切れ目がひらりと芯に戻り、くっついてしまいます。
もともと「戻り止め」がついているのですが、うまく機能していませんでした。
画像はKラップの「戻り止め」。中央に1ヵ所設けられています。なにか粘着質なものが塗布されているのかと思い触ってみましたが、とくにそのようなものは確認できませんでした。特殊な加工によりストッパーの役目を担っているようですが、あまりに弱いと言わざるを得ません。
しっかり止めるSラップ
不便なのでSラップを購入してみました。「戻り止め」がしっかり機能しています。
よく見るとこのように切り口横全面をカバーしている。「戻り止め」に対する念の入れようがちがいます。
上部には指に粘着するほどではありませんが、特殊な糊が塗布されているのが確認できます。これがフィルムの「戻り止め」としてしっかり機能していました。
何度切っても、フィルムが芯に戻ることはありません。
これからはSラップを定番に
「戻り止め」がしっかり機能し、使っていてフィルムが芯に巻き付きにくいSラップがとても快適です。
わが実家では僕の目が黒いうちはSラップを定番とします。
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