餅をのどに詰まらせ救急車で搬送される高齢者が後を絶ちません。わが家にも85歳の母がいるため雑煮を食べさせる前にふと掃除機が頭をよぎり、気が気ではなくなります。
さて、そんなわけで今年は雑煮のための餅の煮方にちょっと工夫を凝らしてみました。いや、「煮方」と表現しましたが、正しくは「レンチン方法」です。
遠く離れて暮らし、これまた高齢の父の正月の面倒を見ている僕のつれあいなどはラップにくっついて仕方ないと申しますが、いえいえそれがかんたんにできたのです。
餅を5mm幅に切る
使用するのは、もちろん「サトウの切り餅」。標準サイズです。
これを包丁でおよそ5mm幅に切りわけます。
ここまでは誰もが想像できる範囲。ポイントは次からの工程です。
皿を水で濡らす
まずできるだけ平らな大皿を用意します。
今回は餅2個をいっぺんに調理するので大皿ですが、1個なら中皿でもかまいません。
最初のポイントは
この皿の表面を水で濡らすことです。
ここがとても大事。つまり皿にひっつくのを防ぐのですね。
餅は間隔を空けて並べる
そして次のポイントは
餅同士がくっつかないように間隔を空けて並べることです。
皿がレンジのプレートいっぱいになるので、必ず中央には何も置かないようにしましょう。ここには電磁波が当たらないので柔らかくなりません。
ラップはしない
そして三つ目のポイント。
みなさんラップをしがちなのですが、今回はラップをしません。だって必ず餅がひっついちゃうからです。
餅は小さいのですぐ膨らみます。だからラップをして蒸らす必要なんかないのです。
レンジ500wで約20秒チン
餅を並べた皿をそのままレンジのプレートに置きます。
最後のポイントは、500wで約20秒のチンです。
これはおよそのタイムです。外からじっと観察し、ひとつふたつ膨れ上がったら、すぐ止めてチェックしましょう。
たぶん皿が大きいほど、並べた餅の皿の外側、それも1片でも皿の外側がやや硬いままでしょう。
お雑煮やお汁粉では汁の熱さで柔らかくなりますが、きな粉餅などにする際は、念のため急いで内外をひっくり返し、もういちど10秒ほどチンするとより柔らかくなります。
まとめ
餅をのどに詰まらせやすい高齢者のための餅の調理法のポイントは
1.お皿を水で濡らす
2.間隔を空けて並べる
3.ラップはしない
4.500wで約20秒チン
以上です。
ほら、かんたんでしょ。ぜひお試しください。