孫の1歳の誕生日に、息子夫婦が一升パンをネット注文しました。お嫁さんのご両親を招き、こじんまりとしたパーティをわが家で開くことになっていたので、それがうちに届いたのですが、あまりのデカさにびっくりでした。
そもそも一升パンとは、一升餅の風習をパンに置き換えたもの。本来は1升のもち米で作った餅を用意するのですが、そんなに食べきれない、ということでパンジャージョンが誕生したようです。
これが一升パンだ!
約2kgのフランスパンの生地を使い焼きあげたものだそうです。直径約37cm、重さ約1.8kg。とてもいっぺんに食べきれる量ではないです。
テーブルの上でもこの存在感!
クール宅急便で届いたスゴイやつ
ちょっと時間を巻き戻して、まずは最初に開封した状態。中箱にはお祝いの熨斗がついています。
パンは冷凍状態。食べきれない場合は冷凍状態のまま切り分けて冷凍庫に保存するのがベストなようですが、せっかくのイベントごとなので、これを丸ごと自然解凍することに。
ビニール袋からいったん取り出し大きな紙で包みます。
内箱に戻し約20時間。
パーティのはじまりを待ちます。
パーティ当日は解凍したパンを四つに切り分け、4分の1をいただきました。のこりは3家に分配。わが家の場合、食べ切るのに翌々日の朝食までかかりました。
おめでたくて、美味しくて、量もたっぷりの一升パン。息子夫婦もなかなかよいチョイスをしたものだなあ、と感心しました。
今回の一升パンは「ポンパドール」で注文しました。よろしかったら、ぜひどうぞ。
一升餅とは
せっかくなので本家本元の「一升餅」について簡単な説明を。
ウィキペディアによると一升餅とは
古来より正月や一歳の誕生日、還暦等の節目の祝いや、建前(上棟式)等の祝い事に多く用いられてきた
出典:Wikipedia(*1)
そうです。
そういえば昔、建前で投げられる餅をひろいに行ったとき、まっさらな木の柱が立ち並ぶ向こうに祝い飾りのつけられた特別大きな餅を見かけたことがあります。なるほど、あれがそうでしたか。
誕生日を祝うものは、各地によって呼び名が微妙に異なるようですが、おおむね以下のような意味合いがあるそうです。
「一升」と「一生」を掛けて一生食べ物に困らないようにという意味が込められている。また、丸いことから「一生丸く長生き出来るように」と願いを込めたものともいう。
出典:Wikipedia(*1)
大きな餅を背負わせたり、踏ませたりすることで独立不撓の人生を祈念することもあるとのことです。
言葉にアヤをかけ、言葉にアヤかることが上手な日本人。縁起担ぎにすぎないかもしれませんが、失いたくない風習だと思います。そう、たとえフランスパンに姿を変えても、ね。
Reference
*1 Wikipedia
コメント