草刈機(刈払機)を新規に購入するとき、あなたはどんな点に注意していますか。軽さ、レバーの握りやすさ、タンクの容量、肩掛けバンドのフィット感、燃料混合比、いろいろあるでしょうが。そこにひとつ飛散防護カバーのかたちも加えてください。
飛散防護カバーとは
飛散防護カバーは小石などの飛び跳ねを遮断するためのカバーです。刈刃(チップソー)の猛烈な回転によって弾き飛ばされる小石は目を閉じる暇もなく眼球を直撃します。したがって、安全作業のためになくてはならない部品です。
草詰まりの原因に
しかし草刈り作業を途中でストップしなくてはならない原因の多くが刈刃の回転の中心にあるギヤケース周辺への草のからまりと、飛散防護カバーと刈刃の間への草の詰まりです。
そのためこのカバーを外してしまう方がいますが、大変危険な行為なのでおやめください。
前者は回転数の変化や刈刃の摩耗などによって避けがたいことですが、じつは後者は草刈機の購入時に飛散防護カバーの形状に注意して選べば大幅に低減することができるのです。
左に伸びたカバーを選ぶべし
たとえば下の画像をご覧ください。僕が普段使っている草刈機です。
刈刃のサイズはどちらも255mmです。しかし左の草刈機のほうが草が詰まりにくい。その要因は飛散防護カバーの形状にあります。
左の草刈機は飛散防護カバーの左側が広く大きく伸びています。つまり草の取り込みが多く、そのわりに右が短いのでスムースに押し出される仕組みです。
一方、右の草刈機は飛散防護カバーのセンターにアームが位置しています。左からの取り込み口が狭いので、まずここで引っかかり、送り出しのスピードと力がダウンしたまま、吐き出されずにカバーの中央に詰まってしまいます。
なお左の草刈機がまったく詰まらないかというとそうではありません。こちらも丈の長い草を大量に取り込み、そのタイミングで刈刃の回転数が落ちると下の画像のように詰まります。
ここではどちらの形状がより詰まりにくいかをお話ししています。
もちろん小石の飛散もガード
左の飛散防護カバーは、刈刃よりも左外側に伸びているので、小石の飛散をガードする機能も右の草刈機より優れています。
まとめ
草刈機を購入するときは
飛散防護カバーが左に伸びているものがおススメ!
草詰まりや小石の飛散を驚くほど防いでくれます。
実際に草を刈ってみないとわからないので見落としがちですが、じつはとっても大切なポイントです。
コメント