もう10年以上株式を保有しているオリックスから株主優待が届きました。大分の黒毛和牛「豊後牛」のもも肉スライス600gです。
あらかじめ優待品候補の冊子が送られ、そのなかから3点選んだ候補の一つです。優待品はA(3年以上継続保有)、B(3年未満)二つのコースがあり、Aコースからのチョイスでした。
金額がちょっと気になったので、提供する株式会社まるひでのオンラインショップを覗くと、同名の商品は見当たりませんでしたが、同じすき焼き用途に「豊後牛ももすき焼き用100g」があったので、ここから価格を割り出してみました。
販売価格(税込): 870 円/100g × 600g = 5220円
となります。株主優待品ですので、そっくりそのまま同額の価値があるとは判定できませんが、少なくとも期待はできます。
また株式を保有し、相当な利益をたたきだしているので当然、配当金があります。
ここでハタと気づきました。これって話題の「ふるさと納税」並みにメリットのあることではないの? そこで比較表を作ってみました。
「ふるさと納税」の例は「『ふるさとチョイス』ホームページ 控除金額シミュレーション」からの引用です。同ページでも注意書きがあるようにあくまで「目安」なので十分ご留意ください。
たとえば給与収入300万円の夫婦のみの世帯の場合、1万9000円を「ふるさと納税」で寄付すると、所得税と住民税を合わせ1万7000円の控除があります。つまり実質2000円の出費で「2000円相当あるいはそれ以上の返礼品」が受け取れます。
一方、オリックスに単元株数100株を投資した場合、2017年9月4日の終値をもとに計算すると17万5800円の株式資産となります。これを現金と同等のキャッシュフローと考えるとその価値はプラスマイナスゼロ円です。にもかかわらず今回5120円相当(期待)の優待品を獲得し、別途5225円(2016年9月中間1株23円、2017年3月1株29.25円)の配当金を得ています。将来、資産が減少する投資リスクはありますが、とりあえず家計のキャッシュフローに影響を与えず、合計1万345円の利益を獲得できるというわけです。
といってもこれは机上の計算であり、僕の場合は10数年前に約30万円の投資をしており、実質約13万円の損をしています。保有期間に獲得した配当金と優待品はおよそ8万円くらいのイメージでしょうか。まだまだ元をとっていません。
またご注意いただきたいのは、これはどちらかの選択を推奨するものではありません。「ふるさと納税」は節税価値の極めて高いものであり、ぜひご活用いただきたいと思います。オリックスの「ふるさと優待」と配当金は、それに匹敵するほどメリットのあるものではないか、というのが本記事の趣意です。
オリックスの株価は2017年9月4日の終値現在
連結PER(会社予想)7.49倍
連結PBR(実績)0.89倍
という状況です。株式投資に心得のある方なら、なかなか悪くない数字ではないでしょうか。
なおオリックスの予想配当利回は2.98%(出典:SBI証券:HYPER SBI)とされています。たぶんここに「ふるさと優待」の相当額は含まれていないと思うので、実質的な利回りは相当高くなるはずです。またほかの東証一部上場企業には4%を超える銘柄もあります。
地方の特産品をお得にゲットすることに興味のある方、あるいは家計のプラスに、ぜひ株式投資もご検討なさってみてはいかがでしょうか。
※この記事は特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と自己責任でお願いします。
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