Tohatoハーベストチョコメリゼの「メリゼ」が気になってしかたない

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「サクッとうす焼き濃厚チョコリッチ」の箱書きキャッチフレーズのとおり、薄焼きクッキーにたっぷりチョコがかけられた本商品の美味しさはみなさんご承知のとおりでございます。愚直にもほどがあるだろ!?というくらいチョコがふんだんで、これまでのこの手のお菓子の「新食感=コスト削減に成功」の疑惑をくつがえす誠実ぶりには、あの「キャラメルコーン」の老舗メーカー東ハトの心意気をひしひしと感じざるを得ません。いや、さすがです!

さて、それはよいとして、僕がとても気になるのは商品名の一部となっている「チョコメリゼ」です。とくにそこで頭をかきながら立っているキミ!そう「メリゼ」くん。キミはほんとうにそこにいていいの?

 

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mをどこから持ってきた?

スウィーツには「キャラメリゼ」という言葉がよく使われます。ご存知のとおり「キャラメル味(風味)の」と理解しています。これと同様の効果を狙っての「チョコメリゼ」であるのでしょう。

しかし、だ!「メリゼ」くん、キミは”m”をどこから持ってきたの?

 

キャラメリゼという言葉は

英語の接尾語としての”-ize””-ise”は「する」「化」という意味を持ちます。

Gogengoによると

「ラテン語 -izare が由来」
「英単語の末尾に付いて動詞にするはたらき」
出典:Gogengo

とあります。

「キャラメリゼ」で例えるならキャラメル:caramelに動詞化する接尾語”-ize”をつけることでcaramelize。英語読みならキャメライズ、フランス語読みならキャラメリゼとなるわけです。

WikipediaではCaramelizationとなっていますが、語源は同じと考えます

 

正しくはチョコラティゼ?

さてこの用例に当てはめればチョコレート:chocolateはchocolatize。フランス語読みならチョコラティゼ(ショコラティゼ)となります。あるいはチョコ:chocoならばchocoize? チョコイゼ(ショコイゼ)となるのかもしれません。

チョコレートやチョコの語尾には”m”が存在しないため、どうしても「メリゼ」にはならないはずです。

いったいこれはどうしたわけなのでしょう。

 

香ばしさを引き出すキャラメリゼ

ここでもう一度Wikipediaに戻り「キャラメリゼ」の意味を調べてみました。

「糖類が引き起こす酸化反応等により生じる現象で、調理において香ばしさや焦げ色の原因となる重要な現象」
「発生する揮発性の化学物質がキャラメル独特の風味をかもし出す」

出典:Wikipedia

「キャラメリゼ」はどうやら「香ばしさを引き出すために糖類を酸化させる」調理法の総称ととらえることができそうです。

ここでもう一度パッケージを確認すると「2度焼き製法 手につきにくい」ありました。

なるほど焼き工程をいれているので若干のキャラメリゼ効果が加わり香ばしさが増しているということなのでしょうか。

もしかすると「チョコメリゼ」はチョコとキャラメリゼによる東ハト独自の造語?

 

チョコメリゼは造語だった!

そこでお忙しいところ誠に恐縮ながら東ハトの「お客様相談センター」に電話で問い合わせてみたところ、わざわざ担当の方に内部確認していただき(どうしようもない質問でお仕事の邪魔をして本当にすみません)10分後に折り返しのお電話を頂戴いたしました。

お答えは「造語でございます」ということでした。

その背景について先述のとおり想像していることを併せておたずねしたところ、これについての回答はいただけませんでした。おそらく商品の表示について取り締まる「景品表示法」を考慮し、言及してはならないのでありましょう。ご事情お察し申し上げます。

というわけで「チョコメリゼ」は東ハトの造語。勝手に想像させてもらうと美味しいイメージを増幅し、アピールするため、できることなら何でもやってみようという企業努力、いっしょう懸命な工夫の賜物なのでした。

一介のお菓子好き男の想像力をここまで掻き立てる「チョコメリゼ」。悪くないネーミングだと思います。もぐもぐ。

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