1階の仕事場でガスファンヒーターを使用しています。エアコンの暖房に比べ圧倒的に熱効率が高いためです。しかし困ったことに、ときどき不快な臭いに悩まされていました。
2階のリビングもガスですが、そちらはなんともありません。
そこでストーブの不完全燃焼を疑い、ガス会社さんに点検を依頼。結果は「異常なし」ということでした。担当の方によると「ご近所で外壁の塗り替えなどペンキを使用していると揮発したベンジンが吸い込まれ臭いを発することもある」とのこと。「そう言われても、最近そんなことはなかったしなあ」と首をひねりながら、その場を終えました。
そして数日後、真の原因にハタと気付いたのでありました。
我が家にはソルベント(ソルベックス)代用のAベンジンがあります。かつてペーパーセメントの溶剤・剥離剤として使っていました。現在はスキャナーのガラス面の掃除にとても重宝し活用しています。じつは、そのときAベンジンが揮発していたのです。
またヒーターの半径2m以内に置かれた机の引き出しのなかから、ペットボトルに入れられたAベンジンが発見されました。たいへん危険なので、ぜったいに犯してはいけないことなのですが、連れ合いが気付かずしまっていました。引き出しを開けるとしっかりベンジンの香りがしていました。
「外壁の塗り替え」と同じことを部屋のなかで行い、さらに「ペンキ屋さんの倉庫」のようにわずかに漂っていた状態だったのです。それをストーブが吸い込んでいました。
もしもあなたのおうちのストーブが臭いと感じたら、同じ部屋の中にベンジンがないか、あるいは日常的に使用していないか、疑ってみてください。マニキュア、衣類の染み抜き、ヨゴレ落としなどで使っている可能性があります。
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