IKEA(イケア)の家具もあのドライバーならかんたんに組み立てられる

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2017年2月6日追記

「通りすがりの者」さんから次のご指摘をちょうだいしました。

イケアの家具に使われているプラスねじは「ポジドライブ」というイギリスの規格なので、日本のJIS規格のプラスドライバーは合いませんよ。使えないことはありませんが、ねじの十字溝をなめる可能性が高く、ねじをなめないように力を込めるため手が痛くなり非常に疲れます。

出典:「通りすがりの者」さんコメント

貴重な情報ありがとうございました。というか有名な話だったのですね。知りませんでした。

ただし当サイトはそれでもこれからご紹介するラチェットドライバーがおススメの立場を堅持したいと思います。

 

たしかにIKEAオフィシャルサイト「基本的な工具の使い方」では

ドライバーはネジの大きさに合ったものを選び、先端をネジの溝に垂直に押し当てながら回します。このとき、押す力“7”、回す力“3”の感覚で回してください。

出典:IKEA 「基本的な工具の使い方」

とあり「ポジドライブ」について言及しています。

普通のドライバーでは「ネジが固くて回しにくい」と感じた原因は、ここにあったのですね。たしかに途中でネジの頭をナメそうになったためラチェットドライバーに替えたのでした。

ただ「ポジドライブ」という件について組み立て説明書には一切注意書きがありません。

またGoogleで「イケアの家具 ドライバー」で検索し、ヒットした記事のうち本記事より上位からトップまで表示された8件(2017年2月6日現在)について読んでみると、どこにも「ラチェットドライバーを試してみた」とは記載されていません。みんな普通のドライバーだけ使ってみてダメ出ししているんじゃないのかなあ?というのが正直な感想です。

僕は実際にラチェットドライバーがたいへん重宝し、最後まできつく締め付けられた事実と感動をお伝えしたくてこの記事を書きました。ラチェットドライバーは最初から使うものではありません。通常のドライバーと併用します。そこにご注意いただき、ぜひお試しください。みなさん「常識を疑え!」の精神でこの記事を読んでいただけると幸いです。

 


 

IKEAの家具はよく考えて設計されており、パーツも精密につくられているので基本的に組み立てやすいのが特徴です。ただ、なかには通常のドライバーではむずかしいところがある。それはたとえば扉や引き出しレールの棚本体との接合部などです。

 

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そこでIKEAの売り場では、あちこちに電動ドライバー(インパクトドライバー)が陳列されているわけですが、あわてて「いっしょ買い」しなくても、あのドライバーさえ用意しておけば、どなたでもかんたんに組み立てられます。

 

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ネジが固くて回しにくい部分

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上の画像の赤い矢印で示した部分は、左が扉の開閉の軸となる丁番(蝶番)を取り付けるネジです。また右は扉を受ける厚い紙板を固定するネジ。扉は棚枠に対してオプション品であるため、棚本体の板にあらかじめガイドとなる穴は開けられておりません。ここをネジでしっかり固定するためには最後の数ミリの締め付けに相当な力を要します。ネジが固くなりドライバーの持ち手をうまく回転させることができにくくなるのです。

 

どの家にもきっとある2番のドライバー

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IKEAの家具に必要なドライバーはプラス形状で、最も一般的に使用されている先端サイズ2番のものです。マイナス形状も用いますが、主にプラスを使用します。(ここは冒頭でも追記したように厳密には日本のJIS規格は適合していません。あくまで途中までの仮留め用の道具としてお考えください)

同じ2番でも持ち手(グリップ)の円周ができるだけ太いもの(たとえばボールグリップ式など)が、より少ない力でネジを押し込めるので楽です。サイズさえ合っていればお手元のドライバーでもかまいません。ただしミニ工具セットは家具の組み立てに不向きなので、ある程度の大きさのものを用意する必要があります。

これを使い、まずネジを回転すれば棚本体の板に自然に入っていく状態になるまでしっかり押し込みます。

 

決め手はこれ!薄型ラチェット式ドライバー

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ネジ留めの一番のポイントは最後の数ミリの締め付けです。ここが決まらないと、扉も引き出しもガタついてしまいうまく機能しません。そこをしっかり固定してくれるのが薄型ラチェット式ドライバーです。

ラチェット式ドライバーは先端の回転に対し一定の間隔でロックがかかり、回転のたびにグリップを握り直す必要がありません。手の動きが少なくてすみ作業効率が格段に向上します。

さらにそれが薄型となっているため、ネジを回転させる作用点の円が大きくなり、より強い力を働かせることができるのです。

 

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使い方は片手でネジを押し込み、もう一方の手でバーを握り回します。ラチェット式ドライバーには通常のドライバーの形状をしたものもありますが、薄型のほうがより少ない力で強く締め付けることができます。

通常のドライバーにこの薄型ラチェット式ドライバーがあれば、IKEAの組み立て式家具だけでなく、ほとんどのネジ締め作業に対応できるでしょう。ビスとのセットで数百円ほどで購入できます。「プロは道具から」とよくいわれますが、じつは最適な道具を知っているからよい仕事ができるようになっているんですね。あなたをネジ締めのプロにする薄型ラチェット式ドライバー、おススメですよ。

 

 

 冒頭でご紹介したイケア標準の「ポジドライブ」が気になる方はこちらをどうぞ

 

コメント

  1. 通りすがりの者 より:

    イケアの家具に使われているプラスねじは「ポジドライブ」というイギリスの規格なので、日本のJIS規格のプラスドライバーは合いませんよ。
    使えないことはありませんが、ねじの十字溝をなめる可能性が高く、ねじをなめないように力を込めるため手が痛くなり非常に疲れます。

    • sorayori より:

      ご教示ありがとうございました。
      なるほどそんな事情があったのですね。
      組み立て説明書では一切触れられておらず、
      実際の組み立てにとても重宝したので記事にしました。
      記事の冒頭で注意書きとして掲載いたします。
      また何かお気付きの点がございましたら
      ぜひお教えください。
      ありがとうございました。

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