いちじくを挿し木で増やしてみた

ichijiku03くらす
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祖父が甘い品種と自慢していたいちじくの木が1本あります。これを接ぎ木で増やしてみることにしました。

関東南部、比較的温暖な地域からのご報告です。

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プランターに挿し木をセット:2021年2月末

2月末、日和に恵まれたせいか、早くもいちじくが芽吹き始めました。
枝先5cmから20cmを植木ばさみで切り口が斜めになるように切り取り、プランターに挿してみました。また枝先ではない両方に切り口ができてしまっても途中に新芽が出ているものであれば良しとしました。こちらもしっかり葉が開き、根を張りました。

枝の長さを20cmから30cmと紹介しているサイトもありますが、5cmでもちゃんと挿し木に成功しました。長さは後の実成りを早くするための工夫と思われます。

プランターの用土は下に赤玉土の中粒を、上に小粒を敷いています。いちじくは保水性と通気性の両方の機能をもった土を好むそうで、まずは赤玉で通気性を確保し、乾燥しないようしっかり水遣りをすればよいようです。

試しに新芽の出ていない枝も挿してみましたが、こちらは結局、芽吹くことはありませんでした。
挿し木のコツは、わずかでも緑色の新芽が出ている枝を選ぶことを確認しました。

プランターは倉庫のひさしの下の日陰に置きました。寒さ除けに簡易ビニールハウスとして大きめの透明ビニール袋で覆います。
風などでビニール袋が枝に当たり倒さないよう注意が必要です。

ビニールの覆いを取り外す:2021年3月20日頃

最高気温が20℃近く最低気温も10℃近くと気候が安定してきたのでプランターを覆っていたビニール袋を外しました。
以降、ほぼ毎日プランターの底からこぼれ出てくるほどたっぷりと水遣りを行いました。

葉が開き日当たりの良い場所へ:2021年4月中頃

新芽から葉が十分に開いたので日当たりの良い場所へプランターを移動。
土が乾かないよう注意が必要です。しかし一方でひさしから屋外に出したことで雨の恩恵も受け、管理が少し楽になりました。

地植えと鉢植えにする:2021年5月8日

葉はますます勢いをつけ日光にも十分馴れたようなので、いよいよ移植です。

勢いのよい苗を4本地植えに、残りの6本を鉢植えにしました。
プランターを掘り返してみると白い根が元気よく伸びています。これなら大丈夫。

地植え用の穴は全部で4ヵ所掘りました。それぞれの間隔は約3m。もう少しあってもよいようですが、毎年実を収穫後に丈や幅を詰める予定なので、許容範囲かと。「実のなる木は手の届く範囲で育てる」を鉄則にしています。

景観を考え、従来からある1本を含めるときれいな対角線になるよう植えました。

穴は幅40cm×深さ50cmほど。もともとが関東ローム層の黄色味を帯びた赤土でやや固いので、小さな挿し木苗と比較すると大きめサイズで掘りました。

いちじくはややアルカリ性の土で、肥料も有機物を好むそうです。また先述しましたが保水性・通気性も大事。
そこで用土は鉢植えとも下土に腐葉土(堅い萱から作ったので通気性抜群)。中間および表土に黒土・赤玉土・ようりん・苦土石灰・腐葉土をよく混ぜたもの。さらに根周りは根付きを助けるためプランターの赤玉土で覆うようにしました。

とりあえず、現在のところはここまで。追って成長をご報告します。

4月に実を付けた異常な2021年
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いちじくには夏生りと秋生り、さらには夏秋2回生りの3種があるそうです。
わが家のいちじくは例年8月には赤く色づきます。しかし今年は4月22日にこんなに大きな実(左)が生っていました。ひとつふたつではありません。20個近く実を付けています。
実家に戻ってまだ1年半ですが、こんなに早く実ったという話は聞いたことがありません。母に聞いても初めてだとの答え。本来秋生りの品種が夏秋2回生りに変わるということがあるのでしょうか。いくらなんでも早過ぎはしないか、と思っていたところおよそ2週間後の5月8日には赤く色づきはじめました(右)。試しにもいでみると、日照不足なのでしょう、ぜんぜん柔らかくなっていません。
このまま実が付いた状態では樹勢に悪い影響を及ぼしそうなので、すべての実を切り落としました。さて、今年もういちど実をつけてくれるでしょうか。
こちらもその後変化が生じたらご報告します。

 

いちじくがじつは大好きです。関連サイトでこんな記事も。

いちじくの思い出
実家には蔵があった。その裏手はかつて2mほど下る土手で、広い田んぼにつながっていた。春にレンゲ草が咲き、秋にはいちじくが実る、季節の節目を知らせてくれる場所であった。ぺてさんによる写真ACからの写真いちじくの木は4本ほどあったろうか。いずれ
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