保育士試験に挑戦されている方。お絵かきの実技に先立ち、どうしても人物が小さくなってしまうことにお悩みではありませんか。よい方法があるのでお知らせします。
用紙を縦横半分に折って、さらに縦横半分に折る
まずサイズの感覚を得るための練習です。折りあとで用紙に16分割のマス目をつくります。
上下の線からはみ出すように描く
およその感覚でかまいません。とにかく線をはみ出すことだけに集中します。
このサイズが美の黄金比
少しはみだすと絵画やデザインの技法上、最も美しい比率とされる黄金比に近い形で描くことができます。ちなみに黄金比とは分割比率が1:1.618で表されるもので、この例では用紙を縦に16分割し、上下3マスずつ空けたサイズ10を人物に当てると、人物対用紙の比率が1:1.600となり黄金比の近似値が求められます。
人間の各部のサイズやオウム貝、株価変動にまでこの黄金比が適用できるとされる不思議な数字です。宇宙の法則に則っていると考えられ世界的な企業のシンボルマークなどにも応用されています。
ただし、美術的には正解でも、幼児教育にはちょっとおとなしすぎるかもしれません。サイズをもっと大きくし、迫力やたのしさを演出する必要があるようです。
縦8分割線までサイズを広げ元気よく
縦16分割線の位置ではちょっと元気が足りません。サイズをもっと大きくしてみましょう。
うん、いい感じです。縦8分割線まで大きくして正解ではないでしょうか。四つに折った折り目の最上マス・最下マスのそれぞれ上下半分まではみだすとちょうどよいですね。
描画の中心となるテーマを、縦横のそれぞれ8分割線で長方形を作った範囲に収めるとバランスのよい絵になります。
ちなみに用紙全体が16分割×16分割で256マスあると考えると、上で示した範囲は12マス×12マスで144マスとなります。256マスを黄金分割すると256÷1.618で約158マスですから、144マスはそれなりに黄金比に近い数となります。
このように紙を折って何回か描いてみてください。慣れると見た目で自然に分割できるようになり、人物を大きく描けるようになるはずです。
広告制作に長年携わってきた経験から学んだ知識です。たしかデッサンの基本でもあったかと思います。よかったら活用してみてください。
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