半年(6ヵ月)に1回以上の「お手入れと点検」が推奨されているダイキンの家庭用ヒートポンプ給湯器TUN37VFV(エコキュート室外機)の操作手順についてわかりやすく解説します。
操作する場所の確認
屋外に設置された給湯器に「お手入れと点検のお願い」と書かれた操作説明があります。これを理解するためにまずはそれぞれの操作場所の位置を確認しておきます。
操作内容は大きく分けて「点検」と「お手入れ」の2つです。
「点検」では「逃がし弁」と「漏電遮断器」の作動をチェック。
「お手入れ」ではすべての場所を操作します。
パネルを外す
まずは点検作業から行います。その前に下のパネルを外しておきましょう。
1.前面左右のプラスチックのネジを回し取り外します。
2.パネルを本体から外すには、ちょっとコツがいります。
パネルと本体は上画像の構造によりパネルが上に持ち上がった状態ではめ込まれています。
そのためパネルの両端を両手で押さえ全体を下にスライドさせるとかんたんに取り外すことができます。
逃がし弁の点検
最初に逃がし弁が正しく作動するか点検します。
点検口(上)の蓋を開くと内部は下画像のようになっています。
1.青いレバーが下がった状態です。これを上にあげます。
2.給湯器の操作説明には「排水ホース(黒)からお湯(水)が出ることを確認」とあります。これは液体の流音で想像できます。
「排水ホース(黒)」は上画像の給湯器内の丸で示した黒い部分です。お湯であればすぐ下の筒から湯気が立ちあげるので確認できます。
3.確認したら上の逃がし弁の青いレバーを下げ、流音を止めます。
これで逃がし弁の点検は完了です。
漏電遮断器の点検
つぎに導電遮断機が正しく作動するか点検します。
点検口(下)の蓋を開くと内部は下画像のようになっています。
1.テストボタンを押します。
2.上のレバーが自動で「OFF」側に下がることを確認します。
3.上のレバーを手動で「ON」側に戻しておきます。
これで漏電遮断器の点検は完了です。
貯湯ユニットのお手入れ
「点検」を終えたら、今度は給湯器本体のお手入れを実施します。
1.点検口(下)の蓋を開き漏電遮断器を手動で「OFF」側に下げます。
2.下のパネル内左の給水止水栓を閉めます。ハンドルを水平になるようにひねります。
3.点検口(上)の蓋を開き、青い逃がし弁レバーを上げます。
4.下のパネル内の右側にある排水栓のハンドルを左下側にひねることで「排水」側にします。この際左のウレタンカバーのホースが邪魔になるので空いている手でスペースを広げましょう。
5.排水が始まるので、この状態で約2分間排水を行います。これでタンク内のお湯(水)とともに水道水に含まれたゴミなどが排出されます。
6.約2分間排水を行ったら、排水栓のハンドルを元あった上側にひねることで戻します。
7.左側の給水止水栓のハンドルを垂直に戻し、開けます。これでタンク内に再びお湯(水)が入るようになります。ここも1~2分間放置します。
8.排水ホース(黒)から連続的にお湯(水)が出るまで待ちます。逃がし弁レバーがまだ開いているのでお湯(水)が出ます。ここで説明書きには「空気混じりのお湯(水)ではないこと」とあります。しかし流音以外に確認する方法がありません。仕方ないのでなんとなく音で聞き分けます。
9.点検口(上)の逃がし弁の青いレバーを下げます。点検口(上)の蓋を閉めます。
10.点検口(下)の漏電遮断器を手動で「ON」にします。点検口(下)の蓋を閉めます。
11.最後にパネルをセットし、プラスチックのネジでしっかり留めます。
これで貯湯ユニットのお手入れは完了です。
ご注意
この記事はわが家に設置された給湯器の操作説明をわかりやすく解説したものです。機種が同じでも家庭によって異なる部分があるようです。実際に点検・お手入れする際は必ずお宅に設置された給湯器の操作説明を確認の上実施してください。