草刈機(刈払機)のエンジンがかからない?スターターのひもが戻らない?

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草刈機(刈払機)のエンジンがかからない(かかりにくい)ときの一般的な原因と解決法についてまとめてみました。

またスターターハンドルのひもが戻らないというトラブルに見舞われましたが、ある特殊な手段でエンジンを始動することができました。

お困りの方は、ぜひ一度お試しください。

 

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エンジンがかからない原因はおもに五つ

草刈機(刈払機)のエンジンがかからない(かかりにくい)ときの一般的な原因はおもにつぎの五つに集約されます。

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①チョークがスタートの位置になっていない

エンジンが冷えた状態からかける場合はチョークを指定されたスタートの位置にしましょう。

②プライミングポンプが十分に押されていない

チョークの近くに配置されている透明ビニールでできたポンプボタンを押すことで、燃料タンクから気化器(キャブレター)に燃料が送られます。この「押し」が足りないとエンジンが着火しなかったり、着火してもすぐに止まってしまいます。透明なリターンパイプに燃料が流れるのを確認できるまで5回から10回程度繰り返し押しましょう。押し過ぎても余分な燃料は自動的に戻されます。

③スターターが十分に回転していない

寒くなるとスターターが重くなることがあります。このレバーの引きが弱いとエンジンはなかなかかかりません。スターターの回転を確認しながら、最初はゆっくり、少しずつ回していき、こなれてきたら強くひきます。じつは今回、この操作方法に新たな手法を発見しました。詳しくは後程ご説明します。

④プラグが湿っている、ススが溜まっている

何度もスターターを引き続けると点火プラグが湿り気を帯びる場合があります。あるいは燃料の混合オイルの濃度が高いためその燃えカスがススとなって点火プラグに付着する場合があります。このプラグの不具合が原因となっているケースがほとんどといってもいいかもしれません。

黒いゴムのカバーを外し、付属の六角レンチでプラグを回転し、抜き取りましょう。先端の金具の隙間を乾いた布で拭き、鉄やすりの歯または細いドライバーなどでこすります。電気がスパークするようにするわけです。

ただし先端の金具の隙間を広げないようにくれぐれも注意してください。

プラグには寿命があります。どうしてもエンジンがかからない場合はプラグの交換も考えてみてください。ホームセンターで1個数百円で購入できます。

⑤始動方法がそもそも間違っている

僕は2台の草刈機を保有しています。1台は混合燃料25~50対1用のTANAKA TCG 27EASP、1台は混合燃料50対1用のECHO EGT260DXです。それぞれエンジンのかけ方が異なります。

混合燃料25~50対1用のTANAKA TCG 27EASPのエンジンのかけ方

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[1] エンジンの回転数を操作するスロットルレバーがアイドリング(最低)の位置にあることを確認します。

 

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[2] リターンパイプに燃料が流れるのを確認しながらプライミングポンプを続けて数回押します。

 

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[3] スタートコントロールレバー(チョーク)を「始動」の位置に移します。

[4] スターターハンドルを数回力強く引きます。ひもは最後まで引ききらないように注意してください。最悪、スターターコイルの故障につながります。

[5] エンジンがかかったら、スロットルレバーを半開にし、一度エンジンの回転数を上げます。

 

混合燃料50対1用のECHO EGT260DXのエンジンのかけ方

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[1] ストップスイッチを上にスライドし「始動」の位置にします。スロットルレバーが上がったままの低速の位置にあることを確認します。

 

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[2] チョークを「閉」の位置に上げ、プライマリポンプを繰り返し押します。その際リターンパイプに燃料が流れているのを確認します。

[3] スタータグリップ(スターターハンドル)をエンジンの爆発音が聞こえるまで強く引きます。

[4] 爆発音がしたらチョークを「開」の位置に、再度スタータグリップを引き、エンジンを始動させます。

 

この2台の草刈機でエンジンの始動方法に大きく異なる点があったのをお気づきでしょうか。それは2台目の[4]の赤字部分です。

1台目はチョークを「始動」にしておくだけでしたが、2台目はチョークを「閉」と「開」の2回操作しなければなりません。これをうっかり忘れ、同じ操作で始動しようとするとエンジンがかからないということになってしまうわけです。

草刈機にはそれぞれの始動方法があります。取扱説明書をよく確認の上、正しい操作を行ってください。

 

スターターのひもが伸びてしまった

さて、つぎにスターターのひもが伸びてしまった場合の解決方法です。

じつはスターターが重いまま、強く引いたら、つぎのようにひもが戻らなくなってしまいました。

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この場合、何度か繰り返し軽く引くと徐々に戻ります。しかしある程度戻ると、あとはどうしても戻り切らない。こうなると、回転を与えるひもの長さが足りず、腕の力だけではスターターを回すことは不可能です。

 

足で押さえスターターを両手で引く画期的な方法

そこでダメもとで特殊な方法を試してみました。

通常はつぎのようにエンジンをかけているはずです。

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エンジン本体か、エンジン近くのバーの根元を左手で押さえ、右手でスターターのレバーを引く方法です。

それをつぎのように変えてみました。

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①左足でグリップ部分を抑えます

②スターターを両手で強く引きます

これで一発でエンジンがかかりました。

取扱説明書を確認しましたが、とくに禁止されている操作方法ではないようです。ただしスターターのひもにより多くの負担がかかかるので、いきなり強く引かず、十分にならしてから試すようにしてください。

 

メーカー推奨の方法ではありません。思わぬケガをする危険があることを十分ご理解の上、細心の注意を払いお試しください。いかなる損害も責任を負いません。

 

ひもは決して最後まで引き切らないでください。スターターのリコイル(バネ)が破損する場合があります。

 

この方法でエンジンをかければ、しばらく使っているうちにスターターのひもは自動的に元の位置に戻ります。

いつもエンジンがかかりにくく困っている、いままさにエンジンがかからない、ひもが伸びちゃっているという、という方はぜひお試しください。メーカーが推奨している方法ではないので、必ず自己責任でお願いしますね。

 

ひもが最後まで伸び切ってしまい、これ以上引けない場合は、スターターのリコイルが破損しています。ホームセンター売場係員によるとこの部分はパーツを交換する以外に修理の方法がないそうです。部品代のみで5000円以内、技術料を含めても1万円以内で修理が可能とのことです。実際の修理明細は「リコイルスターター修理:ダンパスプリング変形交換」で部品と技術料含めた修理総額は5180円+消費税8%ですみました。2週間ほどで戻ってきました。

※メーカーにより修理費用、期間は異なります

 

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