久しぶりに実家へ帰ると、庭先の畑に夏ミカンがたわわに実っていました。母は「酸っぱくて食べられたもんじゃない」と見向きもしません。草むしりの手を止めることなく顔も上げずにそう言い放ちました。
夏ミカンに目をやると、もったいなくも下にボトボトと落ちています。そういえばここ数年、自分も見過ごしてきたなあ、と反省し、さらにもしかしたら何らかの手を加えることで美味しいデザートになるかもしないと、いつもの食い意地が顔をのぞかせた結果、3個ばかり持って帰ることにしました。
いっしょにもらってきたまだ緑いあんずの実といっしょに、ダイニングに飾ってみると、これだけでも一服の清涼剤。瑞々しいフルーツの恵みが部屋を明るく照らします。野趣にあふれた実りは、存在自体がパワフルです。
さて、そんないきさつをTwitterでつぶやいてみたら、フォローしている方から酸っぱい夏ミカンを美味しくいただくアイデアをお教えいただきました。このところ料理にはまっているそらよりです。さっそく作ってみましたよ。
酸っぱい夏ミカンのシロップ漬け
こちらのアイデアをお教えくださったのはmirai(@cheese841sukis1 )さんです。シロップ漬けならどんなに酸っぱくてもなんとかなるだろう、と思い、cookpadの助けを借りて挑戦してみました。
厚い皮をむく
夏ミカンをシロップ漬けにするには、まず厚い皮をむき、その実を取り出さなくてはなりません。効率的にやる方法はないものか、さっそくcookpadを当たるとありました! Snow*Loveさんの「甘夏・はっさく・夏みかんの剥き方」です。缶切りの刃を使うとむきやすいそうです。詳細はぜひそちらを参照していただくことにして、ここではざっくりとご報告。
缶切りの刃の部分を使います
かんたんにむけました
薄皮をはがす
つぎにやっかいなのが薄皮ですね。いろいろやり方があるようですが、素直にひと房ずつキッチンハサミではがすことにしました。
キッチンハサミでヘタを切る
左右からやや角度をつけて切るのがコツ
むき終わり
家には3個の夏ミカンがありましたが、2個むいたところで器がいっぱいに。
シロップにつける
つぎはシロップをつくります。レシピはこれまたcookpadのお世話に。こちらは*danke*さんの「*夏みかんのシロップ漬け*」を参考にしました。砂糖と水の分量などはこちらをぜひご参考にしてください。
レシピは3個分の分量になっています。今回は2個ですが、そのままいっちゃいました。また白ワインが指定されていますが、なくてもよいそうです。
シロップができあがったら、次へ。
シロップをかける
ラップで密封
冷蔵庫に一晩おいてできあがり
ふっくら甘い、美味しいデザートが出来上がりました。ひと口目の印象は「夏ミカンの缶詰!」。実が新鮮なのではじける酸っぱさやシャキシャキ感があり、とてもリッチな感じ。これはおススメです。
酸っぱい夏ミカンのスパークリングデザート
さて、シロップ漬けで使った夏ミカンが丸まる1個余っていました。試しにそれを食べてみたところ、母が言うほど酸っぱくはありませんでした。しかし半分を食べ終えたところで、猛烈な酸っぱさに襲われます。夏ミカンは味蕾に何か特殊な作用をするのでしょうか。不思議なことに味覚が変わってしまいました。
そこでもう一つのメニュー「スパークリングデザート」を作ってみることにしました。
このレシピを教えてくださったのは、とと(@roro113624)さんです。
むいた夏ミカンを小さい器に盛る
砂糖を振りかける(はちみつでもgood)
冷やした炭酸水を注ぐ
作り方はとってもかんたん。涼し気なスパークリングデザートが出来上がりました。砂糖の分量はお好みで調節してくださいね。お子様の夏のおやつにも最適かも。
大人にはウォッカ少々を加えミントの葉を浮かべてもよいかもしれません。お子様ならアイスクリームとチェリーを載せたら豪華かも。いろいろアレンジできそうです。
miraiさん、ととさん、ありがとうございました。
庭先の夏ミカンがもったいないなあ、と思っていたあなた。ぜひ作ってみてください。来年から実るのがたのしみになることうけあいです!
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